再エネ由来電力導入開始 DICグループ国内32拠点で

2023年05月17日

ゴムタイムス社

 DICは5月16日、DICグループの国内32拠点(本社、支店、工場、研究所など)において、小売電気事業者が提供する「グリーン電力」およびCO2フリーとなる環境価値を持つ「非化石証書」の導入の決定を発表した。既に同本社ビルでは、昨年11月より実質再生可能エネルギー由来電力への切り替えが完了しており、それ以外の拠点は2023年4月から順次導入を開始。これにより、年間約7・7万トンのCO2排出量(DICグループの国内事業所で排出するCO2(Scope1+Scope2)の約38%に相当)を削減する見通し。
 DICグループは、2021年6月に2050年カーボンネットゼロの実現に向け、CO2排出量の長期削減目標を更新し、目標として「2030年度のCO2排出量50%削減(2013年度比)」および「2050年度カーボンネットゼロ」の実現を掲げている。
 これまで、省エネ活動の推進や再生可能エネルギーの積極的導入をグループ全体で進めてきたが、この高い目標を達成するためには、CO2排出量削減に大きく貢献する購入電力の再生可能エネルギー化を進めることが不可欠と判断し、DICグループ国内32拠点での導入を決定。これにより、DICグループ国内事業所の年間使用電力量約2億kWhが実質再生可能エネルギー由来電力へ置き換わり、約7・7万トンのCO2排出量を削減できる見通し(2022年実績値で算定)。
 DICグループは、「2050年度カーボンネットゼロ」の実現を目指し、今後も引き続き省エネ性の高い設備の積極的な導入、省エネ活動の推進、条件の適した拠点への再生可能エネルギーの導入などCO2排出量削減に向けた取り組みを加速していくとしている。

ディーアイシー本社ビル

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