バンドー化学の23年3月期業績は、売上収益が1036億800万円で前期比10・5%増、コア営業利益は67億3400万円で同14・5%増、営業利益は82億5900万円で同209・8%増、当期利益は57億2200万円で同372・4%増となった。
自動車部品事業の売上収益は491億9800万円で同17・6%増、セグメント利益は32億8900万円で同20・0%増となった。国内では、自動車生産台数の回復にともない、補機駆動用伝動ベルトの販売が増加した。
海外は米国および中国で主要顧客の減産により、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が減少したが、欧州地域で新規顧客の開拓による補修市場向け製品の販売が増加。アジア地域でも四輪・二輪車メーカーの生産が回復し補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。
産業資材事業の売上収益は353億5200万円で同6・2%増、セグメント利益は32億1800万円で同19・7%増となった。一般産業用伝動ベルトについては、国内は民間設備投資の増加により産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。海外は積極的な顧客開拓が奏功したことで、各国・地域において産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。
運搬ベルトは、国内でコンベヤベルトの販売が減少した。
高機能エラストマー製品事業の売上収益は147億8700万円で同5・6%増、セグメント利益は3億5900万円で同28・3%増となった。機能フイルム製品は、国内で非住宅関連の需要が回復したこともあり、建築資材用および装飾表示用フイルムの販売が増加した。
精密機能部品は主要顧客の生産回復もあり、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。
ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などが含まれるその他の事業の売上収益は52億6600万円で同5・2%減、セグメント利益は5900万円で同80・5%減となった。
24年3月期連結業績予想については、売上収益が1050億円で前期比1・3%増、コア営業利益は75億円で同11・4%増、営業利益は87億円で同5・3%増、当期利益は60億円で同4・9%増を見込んでいる。
2023年05月17日