ダイセルは5月16日、同社が健康食品素材として販売するこんにゃく由来グルコシルセラミド(こんにゃく芋粉抽出物)を配合した国分グループ本社の「韓にゃくめんビビン冷麺風」が、肌のバリア機能を高める機能性表示食品として受理されたと発表した。
「韓にゃくめんビビン冷麺風」は、水切り不要のこんにゃく麺とたれを混ぜ合わせて食べるこんにゃく加工食品。同社の機能性食品成分であるこんにゃく由来グルコシルセラミドがこんにゃく麺の関与成分として採用された。
届出番号は、H1079(届出日2023年1月23日)、機能性関与成分は、こんにゃく由来グルコシルセラミド1・6mg、本品には、こんにゃく由来グルコシルセラミドが含まれている。
こんにゃく由来グルコシルセラミドは、肌の乾燥が気になる方の肌のバリア機能(保湿力) を高めることが報告されており、届出者名は、国分グループ本社となる。
こんにゃく由来グルコシルセラミドの特長は、肌のバリア機能(保湿力)を高める機能性表示食品という点と、廃棄物から価値を高めたアップサイクル素材で注目という点。
セラミドは皮膚の最外層にあたる角質層にある細胞間脂質と呼ばれる成分で、外部からの刺激から肌の内部を守る働きがある。
セラミドが不十分であると肌のバリア機能が乱れ、刺激を受けやすく、肌内部の水分が逃げてしまう状態になる。
機能性関与成分である「こんにゃく由来グルコシルセラミド」を用いた、日本人を対象とする複数の試験では、1日当たり0・6~1・2mgのこんにゃく由来グルコシルセラミドを4週~12週間続けて摂取することで、全身の肌の経皮水分蒸散量が低下(皮膚バリア機能が改善)することが報告されている。
同社のこんにゃく由来グルコシルセラミド(こんにゃく芋粉抽出物)には、こんにゃく芋から板こんにゃくを製造するときに廃棄する「飛び粉」からセラミドを抽出しており、廃棄していた素材の価値を高めて再利用したアップサイクル素材としても注目されている。
本製品においては、こんにゃく製品の製造過程で出てきた廃棄物の中に存在する機能性成分を再びこんにゃく製品(こんにゃく麺)に配合したことで、こんにゃく芋を余すことなく活用し、さらに製品の価値が高まった、まさに、アップサイクルな製品といえる
。昨今、同社のセラミドを一般食品に配合する事例は増えており、今後もこのような事例を増やしていきたいと考えている。
2023年05月18日