ダイセルのカラトリー 国際メディアセンターに提供

2023年05月22日

ゴムタイムス社

 ダイセルは5月18日、5月19日より開催されるG7広島サミットの国際メディアセンターに、海洋生分解性を有する同社の酢酸セルロース樹脂「セルブレンEC」を用いたカトラリーを提供すると発表した。
 G7広島サミットの会期中、国際メディアセンター内において、国内外のメディアに向けて県の魅力を発信することを目的として「広島情報センター」が設けられる。
 同社はGSHIPの会員として、広島県において環境負荷軽減のため海洋生分解性を有する同社の酢酸セルロース樹脂「セルブレンEC」を活用した取り組みを推進していることを受け、「セルブレンEC」製のカトラリーが、「広島情報センター」の試飲・試食コーナーにおいて、環境に配慮した製品として紹介されることになった。
 「セルブレンEC」は、木からできて自然に還る環境にやさしいプラスチック。
 生分解の中でも特に難しいとされる海洋中での生分解が可能なため、海洋ゴミ問題の解決に資する素材として注目されている。
 GREEN SEA瀬戸内ひろしま・プラットフォーム(GSHIP)は、広島県が官民連携組織体として2021年6月に設立したプラットフォームで、瀬戸内海に新たに流出する海洋プラスチックごみの量を2050年までに「ゼロ」にすることを目指している。
 本事業の一環で、2023年2月より、瀬戸内海における海洋ごみのうち全体の約1割を
 占めるカキ養殖用パイプに「セルブレンEC」を用いることができないか、広島県立総合技術研究所水産海洋技術センターと共に実証実験を行っている。

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