三菱ケミ、サンプル提供開始 植物由来バイオエンプラの新グレード

2023年05月19日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは5月17日、植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO(デュラビオ)」について、バイオマスプラスチック度を高めた新グレード「D93シリーズ(開発品)」のサンプル提供を2023年5月より開始したことを発表した。
 DURABIOは、再生可能な植物由来原料「イソソルバイド」を用いて作られるバイオエンプラで、枯渇資源である石油の消費量を削減できるうえ、原料となる植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの低減にも貢献できる素材。
 D93シリーズ(開発品)のバイオマスプラスチック度は約74%と、従来品で最も高かった「D73シリーズ」の約58%から15%以上の向上に成功した。DURABIOの特長である透明性、耐傷付き性、発色性などを保ちながら、従来品よりも高い耐熱性(荷重たわみ温度:131℃)、アクリル樹脂に匹敵する表面硬度も有しており、情報電子機器、自動車部品、日用雑貨など幅広い分野への展開が可能。
 同社グループは今後もDURABIOのさらなる高機能化やコンパウンド品の技術開発を進め、高付加価値な機能商品を供給するとともにサステナブルな社会の実現に貢献していく、としている。

 
デュラビオ

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