新春トップインタビュー 東海ゴム工業

2012年02月01日

ゴムタイムス社

東海ゴム工業 西村 義明社長 -2012年1月1日号掲載-

企業・商品ブランドを構築

インドに高圧ホース新工場 新興国でのコスト競争力向上へ

 新中期計画で15年度までの5年間を「変革と成長」の時期と位置づけ、「既存事業の持続的成長」「新市場・新分野への事業展開」「2020年に向けた事業基盤の確立」を図る東海ゴム工業。西村義明社長に12年の経営課題を聞いた。

 ―11年を振り返って。
 西村社長 震災の影響で2012年3月期第1四半期は赤字となったが、自動車生産の回復で第2四半期には黒字化を達成した。下期以降は10月に入ってのタイ洪水の影響も含め利益では40億円から50億円の影響があるが、年間売上高は2500億円を何とか確保、死守したい。米国子会社のDTRが日系カーメーカーの減産で落ち込むほか、タイの大幅減産などの下振れリスクが懸念されるものの、自動車メーカーは2012年1~3月でのリカバリー増産を計画しており、なんとか公表数値を達成させたい。
 ―新中期計画の骨子は。
 西村社長 2020年代に売上高1兆円は私どもの夢。あくまでも製造会社であり続けるため、2020年におけるありたい姿を描き、その実現に向け「2015年までに何をすべきか」という観点から2015Vを策定した。
 15年度までの5年間を「変革と成長」の時期と位置づけ、「既存事業の持続的成長」「新市場・新分野への事業展開」「2020年に向けた事業基盤の確立」を図ることで、連結売上高4200億円、営業利益率8%を目指す。事業基盤整備、グローバルインフラの整備、人材育成の強化、企業ブランド・商品ブランドの構築によるコーポレートブランドの確立に注力していく。非日系への展開、一般産業用の事業拡大を図るためにはコーポレートブランドを確立していかなければならない。
 ―海外事業戦略については。

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