手術用手袋や工業用手袋メーカーの三興化学工業(広島県大竹市、縄田正一社長)の22年度業績は減収減益となった。21年度はニトリルゴム製の使い切り(ディスポ)手袋の需要落ち込みに伴い在庫過多となった。22年度に入っても在庫過多が続いたことに加えて、為替が円安に進行したことやマレーシア(サムケムコーポレーション)の生産拠点での人件費高騰により厳しい状況に置かれた。22年度について縄田社長は「外部環境に左右される中、SDGsに配慮した新製品の展開など組織の構造改革に着手できた」と振り返った。
同社は現在、国内美和工場(山口県岩国市)で手術用手袋「The CLASSIC」の生産に向けた最終準備を進めている。
2023年05月23日