合成ゴム関連の売上は増加 大阪ソーダの23年3月期

2023年05月23日

ゴムタイムス社

 大阪ソーダの23年3月期決算は売上高が1042億800万円で前年同期比18・3%増、営業利益は155億5700万円で同25・4%増、経常利益は171億6400万円で同27・8%増、当期純利益は105億7000万円で同12・0%増となった。
 セグメント別でみると、機能化学品の売上高は531億800万円で同15・8%増となった。合成ゴム関連では、エピクロルヒドリンゴムはインドで環境規制対応向けの需要が増加したことにより、売上高は増加した。アクリルゴムは国内外で新規採用が進み、またアジア向けを中心に販売が増加したため、売上高は増加した。ダップ樹脂は、中国での絶縁ワニス用途を中心に販売は増加したが、期後半に入り物流混乱が収束した米国で在庫調整の影響を受けたことにより、売上高は減少した。アリルエーテル類は、欧米および中国で塗料および電子材料用途を中心とするシランカップリング剤向けの拡販が進んだことに加え、為替の影響もあり、売上高は増加した。

 基礎化学品の売上高は441億2200万円で同19・4%となった。クロール・アルカリは、かせいソーダ・かせいカリを中心に原燃料価格上昇にともなう価格改定を実施したため、売上高は増加した。エピクロルヒドリンは、期前半において海外市況が好調に推移したことに加え、原燃料価格上昇にともなう価格改定の効果や為替の影響もあり、売上高は増加した。

 通期の連結業績予想は、売上高は1050億円で前期比0・8%増、営業利益は100億円で同35・7%減、経常利益は110億円で同35・3%減、当期純利益は75億円で同29・1%減を見込んでいる。

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