日本ゼオンは5月22日、開発を進めている高信頼性マルチマテリアル接着剤の本格展開をスタートすると発表した。
同社が開発する高信頼性マルチマテリアル接着剤は、異種材料同士の接着が可能(モビリティの軽量化に貢献)であるだけでなく、加熱によって容易に剥離が可能(材料の分別リサイクルが容易)といった特長を持ち、次世代モビリティに欠かせない材料・技術となる。
高信頼性マルチマテリアル接着剤(開発品)の主な特長は、マルチマテリアル接着性として、多様な材料と異種接合が可能、耐水性として、低吸湿性、加水分解しない、耐電食性として、高絶縁性、耐衝撃性として、柔軟で伸びに優れる、易解体性として、リサイクル性に優れるという点となる。
開発品の用途例としてはモビリティ用構造・準構造接着剤 、モーター用絶縁フィルム、高周波基板材料の用途が想定される。
5月には同開発品の紹介Webページを公開したほか、同24日からパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展 YOKOHAMA」にも出展する。2030年を目指した中期経営計画にて掲げる4つの重点分野のうちの1つである「CASE・MaaS」分野における新たな提案として、高信頼性マルチマテリアル接着剤(開発品)の本格展開をスタートする。