ニッタは5月19日、蒸気化過酢酸除染装置「VPASS(ヴイパス)」を用いたBSC(バイオセーフティキャビネット)の除染サービスの開始を2023年4月24日より開始したこと発表した。
無菌製造・操作環境の一つであるBSCでは、使用後のバイオハザード対策として、あるいは使用前の庫内の清浄化・無菌化処理として、主にホルムアルデヒドガスを用いた庫内のバイオ除染が専門業者により従来から行われてきたが、ホルムアルデヒドガスの人体への危険性などから代替手段が求められている。
そこで同社は、作業者の安全性が高く、他の代替手段に比べ簡便で迅速なバイオ除染が可能な蒸気化過酢酸(VPA)を用いたBSC庫内の新たな除染技術と、この技術を活用した蒸気化過酢酸除染装置「VPASS」を開発し、これらを用いたBSCの除染サービス事業を今年4月より市場での展開を開始した。
同サービスの特長として、JIS規格準拠、除染強度、迅速性、低濃度の蒸気化過酢酸による他のバイオ除染方法と比べ安全な除染、バイオ除染後の細胞影響が極めて少ないことなどが示唆されている。
2023年05月24日