新春トップインタビュー ハバジット日本

2012年02月06日

ゴムタイムス社

ハバジット日本 瀧波 厚子社長 -2012年1月1日号掲載-

「工場まるごとハバジット」が貢献

11年度売上高 過去最高を計上 広範な品揃えを武器に

 「工場まるごとハバジット」の具現化で過去最高の売上高を達成したハバジット日本。瀧波厚子社長に2012年の事業方針を聞いた。

 ―11年を振り返って。
 瀧波社長 震災のみならず、電力問題・水害・極端な円高・国際的政治経済混乱とまるで人類の忍耐と知恵の限界を試されるがごとくの一年でした。
 鉱工業生産指数が前年割れとなった2011年でありましたが、「ハバジット製品内覧会」はじめ製品ラインアップを駆使した新規のソリューションアイデアを提供し、拡販に取り組んできた結果、お客様各位の多大なご支援により、売上高は過去最高金額を記録し、新5ヶ年計画初年度は力強く終えることができました。震災直後の4月、5月は売上高が落ち込みましたが、徐々に回復し9月の時点で月間で過去最高の売上高を記録しました。収益面でも経費削減、諸経費の圧縮により2ケタの増益となる見込みです。
 樹脂平ベルト・モジュラーベルト・チェーン・タイミングベルト・クリーンドライブと多岐にわたる当社の品揃え、長年の経験に裏打ちされたベルト関連ノウハウが、顧客の信頼に応える結果となったことと思います。 販売の売上構成では、いずれの製品群も堅調な伸びを見せましたが、ここ数年順々に市場投入してきた新しい製品群により、ニーズに対しより柔軟な提案が可能となっている証と見ています。特に新製品のクリーンドライブは洗浄性に優れたポジティブドライブ方式の次世代型食品コンベヤベルトとして、食肉やシーフード加工、冷凍食品、惣菜等、水や油を使用する食品加工工程などの繰り返し洗浄が必要な用途に最適で、引き合いも活発化しております。
 また、昨年はベルト販売のプロを認定するハバジットベルトマイスター制度に続き、ベルト加工のプロを認定する“ハバジットベルト加工マイスター制度”を開始したほか、関東地区でのより高いサービス体制を確立するため関東営業所を本社と同一の場所に移転しました。
 ―国内での注力市場と12年度の業績予想は。

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