モルテンが共同開発 組み立て式サッカーゴール

2023年05月29日

ゴムタイムス社

 モルテンは5月25日、すべての子供たちが夢を抱ける成長に貢献することを目的とした、組み立て式サッカーゴール「GOAL KIT(ゴールキット)」を、デザインオフィス「nendo」と共同で開発し、2023年6月1日より、本目的に賛同する企業や団体、個人に向けて販売を開始すると発表した。
 ゴールキットは通常のゴールの形ではなく、自分だけのゴールを自由に組み立てる事が出来る。友達とアイデアを共有し、子供たちの自由な発想を具現化する。
 子供たちを取り巻く環境が日に日に変わる今、創造力は必要な能力だと考える。外でサッカーをする時、家の前の電柱と電柱の間をゴールとした発想こそが創造力であり、ゴールキットを通して、子供たちにも自由に発想できる創造力を身に付けて欲しいと願っている。
 同社はMY FOOTBALL KITの活動を通して、体験格差を減らし、世界中の子供たちの成長のきっかけを届け、教育・スポーツの支援を持続可能な教育の仕組みで貢献していく。
 この組み立てキットは、正面からボールを入れる一般的なゴールだけでなく、オリジナルな形もつくり出せるようになっている。上から得点するゴール、人数や体格の異なる子供たちが一緒に楽しめるハンデ付きゴール、3つのチームが同時にプレイできるゴール、ボールを入れた場所で得点が異なるマス目のあるゴールなど、子供たちの創造力を自由に羽ばたかせて「新しい遊びをつくる」デザインとなっている。
 花まる学習会代表、高濱正伸氏は、「ゴールキットは、考える能力を伸ばす、新しいキットである。何と言っても、目指すべき形が一つではない。それどころか自由なのだ。大きなゴールを作っても小さいゴールを作ってもよい。大きさの異なるゴールを対で作ってルールを工夫しても面白いだろう。プラモデルやジグゾーパズルに代表される「ゴールが一つ」「完成」を目指す遊びは、意味がないかというと、そんなことはない。設計図を読み取る空間認識力や「このピースはここ以外はありえないな」と論理的に考える力、最後までやりとげる緻密な集中力など、モノを作る行為は全般に、楽しい遊び感覚の中で何かの能力を伸ばすと言っても過言ではない。しかし、ゴールキットは、その価値に加えて、無制限な自由度を加味したことが革新的なのである。正確さ、粘り強さ、やり遂げる集中力に加えて、柔軟性、自由に思い描く力・創造力を伸ばすGOAL KITは、プラモデルの価値にさらに粘土遊びや砂遊びの意義を合体させた、新時代の遊びであり学びの機会と言えるであろう。」と述べている。
 同社は、すべての子供たちが夢を抱ける成長に貢献する「ゴールキット」で、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標内に設定した169のターゲット内の、目標4「質の高い教育」、目標12「つくる責任・使う責任」の項目に貢献する。
 目標4「質の高い教育」への貢献では、「ターゲット4・1」「2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。」への貢献。通常のゴールの形ではなく、組み立てなおしながら自分だけのゴールを自由に組み立てる事で創造性を養っていく。
 目標12「つくる責任・使う責任」への貢献では、「ターゲット 12・5」「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。」への貢献。子供でも扱える長さや重さの2種類の木材と4種類のパーツで構成され、木材は、一般的に流通するツーバイツーの規格サイズを採用しているため、将来的には販売先の地域で現地調達を可能とし、配送コストや環境負荷の軽減が見込める。4種類のパーツには、破損しても怪我につながりにくい、再生ポリプロピレン70%以上を配合した軟質な樹脂を使用している。
 品名は、ゴールキット、品番は、VF0300-MY、材質は、アセチル化木材/各種パーツ、PP(再生PP70%以上)、パッケージバッグ(素材、再生 PET )パーツ収納袋(素材、再生PET )、生産国は日本製、登録認証CEマーク(EU加盟国基準適合)となる。
 すべての子供たちの成長のきっかけに貢献する、MY FOOTBALL KIT「マイ フットボールキット」は社会貢献を考えている企業、団体がすべての子供たちへさまざまな体験を届けることで、SDGsに掲げられた目標4「質の高い教育」と目標12「つくる責任・使う責任」に貢献するプログラムとなる。
 2021年1月にすでに販売が開始している「BALL KIT」と、今回販売を開始する「ゴールキット」で構成しており、「BALL KIT」はMake、「ゴールキット」はCreateをコンセプトに製作した。
 すべての子供たちが、体験を通じて学習やスポーツの魅力を体感することを目的としてつくられた。つくり、遊び、なおす。持続可能な教育の仕組みが子供たちの豊かな思考をつちかっていく。
 nendoは、2002年に設立されたデザインオフィス(代表佐藤オオキ氏)。
 東京とミラノに拠点を持ち、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと多岐に渡るデザインを手掛けている。Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、Wallpaper誌(英)、ELLE DÉCOR誌をはじめとする世界的なデザイン賞の数々を受賞。主要な作品は、ニューヨーク近代美術館(米)、ポンピドゥーセンター(仏)、V&A(英)など、世界中の美術館に収蔵している。
 TOKYO2020 の聖火台デザインを担当。資生堂、日清食品、カインズ、丸井グループなど国内の企業から、ルイ・ヴィトン、エルメス、バカラといったヨーロッパブランドまでクライアントは多岐にわたり、現在はパリ五輪開催の2024年に向けてフランス高速鉄道TGV新型車両のデザインに取り組むほか、2025年開催予定の大阪・関西万博日本政府館総合プロデューサー / 総合デザイナーを務めている。
 スポーツ用品メーカーの同社は、1958年よりバスケットボール、ハンドボール、サッカー、バレーボールなどの競技用ボールの製造と販売を行い、決して妥協することない品質を維持している。
 同社は世界中のトップリーグやチーム、国際大会で使用される公式試合球やスポーツエキップメントなどの革新的製品を生み出し、グローバル・スタンダードとしての品質を高め続けている。

 

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