豊田合成は5月31日、生産工程で生じる廃棄物の削減に向け、微生物を用いた排水処理事業を展開する名古屋大学発のスタートアップ、株式会社フレンドマイクローブに出資したことを発表した。
フレンドマイクローブが構築した排水処理システムは、食品工場などで使用される動植物油を、微生物により短時間で分解することで、油性産業廃棄物の9割以上の削減や悪臭を減らす効果などの活用実績を積んできた。より処理が難しい工業排水の油分(鉱物油など)も、今後、フレンドマイクローブの技術を応用することで動植物由来の油と同様に分解できることが期待される。
同社は長期環境目標(2050環境チャレンジ)として、2050年までの廃棄物の極小化を目指しており、今後、フレンドマイクローブとの連携によりハンドルの成形工程や金型の切削工程などから出る鉱物油の分解技術の実用化を図ることで、環境負荷の少ない持続可能なモノづくりを推進していく。
2023年06月01日