ブリヂストンは5月30日、同社の社内ベンチャーであるソフトロボティクス ベンチャーズが、6月6日~9日の4日間、東京都江東区の東京ビックサイトで開催されるアジア最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2023」に初出展すると発表した。
今回の「FOOMA JAPAN」では、ソフトロボットハンドの新型のプロトタイプによるデモンストレーションや体験型の展示を通じて、「食」を支えるソフトロボティクスの可能性を体感いただきたいと考えている。
「FOOMA JAPAN」は食品製造テクノロジーの展示会として、「食の安全・安心」を堅持しつつ、生産性向上や高効率化のための技術や自動化、省人化を図る最新鋭の製品・サービスを提案する場として、食ビジネスに携わる方が来場するBtoBイベント。
同社は、タイヤやホースの開発・生産におけるノウハウを活用したゴム人工筋肉(ラバーアクチュエーター)を用いて、ゴムの力を活かしヒトと協働することができる柔らかいロボットで「安心・安全なヒト・モノの移動と動き」、さらに人々の生活を支えるソフトロボティクス事業に挑戦している。このゴム人工筋肉の柔軟性、耐衝撃性、軽量・高出力といった特徴を活かし、ロボットの「指」となる部分にゴム人工筋肉を搭載したソフトロボットハンドを用いて、物流現場でのピースピッキングなど現在ヒトに頼っている様々な作業の自動化の実現を目指している。
今回の同社のソフトロボティクス ベンチャーズのブースでは、国際的なフードアーティストの諏訪綾子氏と協働し、「『つかめる』から『つなげる』」をテーマに、「食」を支える同社のソフトロボティクスの可能性を紹介する。
ブース内では、「たなごころ(掌)」をコンセプトに新たに開発したソフトロボットハンドのプロトタイプと、AIソフトウェアを組み合わせたピースピッキングロボットシステムが、「食」をイメージした柔らかいモノを「いい感じ」につかみ定位置へ届ける一連の動作のデモンストレーションを紹介する。
また来場者がソフトロボットハンドと直接触れ合う体験を通じて、ソフトロボティクスの無限の可能性を体感できるエリアも用意している。
フードアーティスト 諏訪綾子氏は、「ロボットとわたしたち人間は、共にどう進化していけるのか。テクノロジーの進化が加速する今こそ、スピードとパワーと精度の追求だけではないロボットとの未来を覗いてみたい。ブリヂストンのソフトロボティクスに出会って、そんなちょっと先の未来が、未知の可能性に満ちていることを知った。未来の美味しいをクリエイションするために、まずは未来のソフトロボティクスとつながる体験をご一緒に。」とコメントしている。
同社は、ソフトロボティクス事業を通じて、ゴムの力ですべての人の生活を支えることで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」に掲げる「Empowerment すべての人が自分らしい毎日を歩める社会づくり」にコミットしていく。
2023年06月01日