新春トップインタビュー 東部ゴム商組

2012年02月07日

ゴムタイムス社

東部ゴム商組 西山 博務理事長 -2012年1月1日号掲載-

有意義な活動を推進 会員の事業への参画が向上

 組合事業の会員参加率向上に成果をあげている東部ゴム商組。西山博務理事長は引き続き真に求められる事業を積極展開すると抱負を語る。同氏にゴム商業界の現状を聞いた。

 ―2011年を振り返って。
 西山理事長 11年は、年初は景況回復から好調にスタートしたが、3月の東日本大震災をはじめ福島原発事故、欧州ではギリシャ問題からあちこちに拡がり、世相がはっきりしない一年だったと思う。気象も地球温暖化の影響からか、米国での巨大なハリケーン、タイの洪水問題、日本でも大型台風など自然の脅威を実感した。
 ―震災の影響は。
 西山理事長 鹿島のプラントが被災して合成ゴムの供給がストップし、引き続いて大手ゴム薬品メーカーの被災から各種ゴム薬品類の調達に支障をきたした。メーカーが大変苦労され、我々商業者にも少なからず影響があった。
 商業者関係では、東北ゴム商組の会員企業の多くが津波の影響を受けられた。東部ゴム商組としては5月に見舞金を送り、全国ゴム商組連合会においても義援金を東北ゴム商組に送った。
 11年秋に実施した全国ゴム商組連合会の会議は西部ゴム商組が幹事組合として実施されたが、東北ゴム商組の秋保理事長が出席され「組合員の皆が復興を目指して頑張っている」とのあいさつをされ、大変心強く思った。
 ―組合活動で印象に残ることは。
 西山理事長 組合員従業員の多くが組合の事業に参加してもらえるようになりつつあることだ。一例をあげると、夏に開催している恒例の野球大会には32チームが参加、熱戦が繰り広げられた。また、工場見学会には高崎支部の会員企業からの参加があり、落語鑑賞会には新潟支部からの参加があり、盛況だった。
 これまで組合員数の拡大を目指してきたが、200社を超える会員数があり、これを飛躍的に伸ばすことは難しいことでもあり、今の会員の中で、いかに事業への参加率を高めていくか、これが組合の活性化につながることでもあり、この基本方針をここ数年は実践している。
 しかし、賛助会員は樹脂メーカーを含めて拡大していきたい。
 ―参加率を上げるために苦労されたことは。

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