西部ゴム商組 波岡 卓視理事長 -2012年1月1日号掲載-
魅力ある組合を目指す 次世代経営者の会も進化
「組合員数の減少に歯止めをかけ、魅力ある組合として活性化を目指す」と語るのは西部ゴム商組の波岡卓視理事長。同氏に12年の事業方針などを聞いた。
―2011年のゴム業界を振り返って。
波岡理事長 3月に発生した東日本大震災では、東北ゴム商組の会員企業の多くが被災され、大変胸を痛めた。西部ゴム商組からは、被災企業に対し、多少なりとも復旧に役立てていただきたいとの趣旨から義援金を募り、東北ゴム商組に送った。
当組合が幹事として開催した全国ゴム商組連合会の会議に東北ゴム商組の秋保理事長がご出席され、皆さんが一生懸命頑張っておられることを聞いた時は心強く思ったことが印象に残っている。本格的な復興はまだまだこれからなので、当組合としても協力できることは進んで行いたいと思っている。
―震災や原発事故、タイ洪水が与えた影響について。
波岡理事長 大震災や福島原発事故は近畿地区のゴム商業者にとっては自動車や半導体の減産の影響で、それらに関連する部材を納入している企業は若干、影響が出たり、原発絡みで5月くらいまで受注がこなし切れないほどのホースの緊急支援があったところもあるようだが、それほど大きな環境の変化は見られなかった。
タイの洪水問題については、もろに影響を受けた企業がある。自動車部材を供給されているが、北米向けに占める割合が多く、対応に苦慮されていると聞いている。
―足元の原材料事情並びに円高の影響については。