ミドリ安全は5月31日、荷崩れ防止カバー「包みラップレス」を、同日より、法人先着300社を対象に無償提供すると発表した。物流や倉庫業界における荷崩れ防止策として、一般的にストレッチフィルムが利用されている。しかしながら、ストレッチフィルムは再利用が難しく、大量の廃棄物を生み出すという環境問題に対する課題を抱えている。
この問題を解決するため、同社は「ラップレス」を開発した。「ラップレス」は、伸縮性と耐久性を兼ね備え荷物を安定的に保持し、荷崩れを防止する。これらの特性は、同社独自の無縫製手袋製造技術により可能となっている。
2021年5月21日の「ラップレス」販売開始以降、物流や倉庫業界、製造業の配送現場だけでなく、自治体や学校、病院の防災備蓄品の保護にも広く活用いただいている。
そしてユーザーのフィードバックを元に、2023年5月1日、新製品となる「包みラップレス」を発売した。この製品にはマジックテープを使用した締め付け具合調整機能を追加し、荷物の形状に合わせて固定具合を柔軟に調整することが可能となった。また、リサイクルポリエステルを主成分とした素材を採用し、繰り返し使用することで ストレッチフィルムに比べてCO2排出量を削減することが可能となる。
伸縮性も高くサイズ調整がしやすく、パレット用(約幅75cm✕長さ320cm)とストックカート用(約幅75cm✕長さ230cm)の2種類の大きさから選べる。また、発注条件に応じてユーザーの要望する色に対応することも可能。こうした特性により、「包みラップレス」は利便性と環境負荷の低減を両立した製品となっている。
今回、同社はラップレスシリーズをより多くの企業に実際に試してもらうため、法人企業300社を対象としてシリーズ全3商品の無償提供を決定した。物流や倉庫業界における廃棄物削減に向けた一歩を踏み出すきっかけとして、ラップレスシリーズの荷崩れ防止機能をぜひ試してほしい。同社の製品が、環境負荷の低減と業務効率の向上に貢献できれば幸いとしている。
ラップレスシリーズ無償提供の実施内容は、新商品「包みラップレス パレット用」(約幅75cm✕長さ320cm)、新商品「包みラップレス ストックカート用」(約幅75cm✕長さ230cm)、「ラップレス」(約幅90cm✕長さ150cm )の3商品の中から先着でいずれかの商品を無償提供(各100枚、計300枚先着申し込み順)。対象は、国内法人企業(業界・業種は問わず/1社1応募のみ)となる。