日本ミシュランタイヤは6月6日、7月6日~10日、北海道帯広市で開催される「第35回国際農業機械展in帯広」に出展すると発表した。
北海道帯広市で4年に一度開催される農業機械展には、最先端技術を搭載した最新鋭の農業機械や関連ソリューションを展示する。同社ブースでは、オフ/オンロードで農業従事者の生産性を向上させるタイヤや足回りソリューションを紹介する。
展示一例は、低い空気圧で高荷重に耐えられる「ウルトラフレックス・テクノロジー」を採用した「MICHELINAXIOBIB2(ミシュラン アキシオビブ2)」や、国内初展示、オンロード走行が多い農業機械用「MICHELIN ROADBIB(ミシュラン ロードビブ)、カムソ製ゴムクローラー「CAMSO CTS(カムソ シーティーエス)」パネルとなる。
展示会名称は、第35回国際農業機械展in帯広、日時は、2023年7月6日~10日、9:00~16:00、会場は「北愛国交流広場」特設会場(北海道帯広市愛国町10番1)、入場料は無料となる。
世界の人口は2050年97億人に増加し、食料需要量は2010年比1・7倍になると言われる。また世界的な情勢不安から食料安全保障の見直し、経済基盤強化が求められている。地球環境を破壊することなく食料自給をまかなうため、農業の生産性向上が必要となる。
日本の農業は、農地の集約化や農業機械の普及で経営規模の拡大が進んだが、農業従事者の高齢化や労働力不足が深刻となる。AIやGPSと繋がりロボット技術等を駆使したスマート農業が浸透し、日本の農業を大きく変えていくと期待されている。
農業の生産性を向上させるためには、タイヤも燃費や収穫量への貢献といった、より一層の能力を求められる。農地の大規模化に伴い作業機も大型化・重量化し、土を耕す際トラクターの重さで土を踏み固めてしまう問題が生じる。土壌へのダメージは収穫量を低減させるため、土への圧力をいかに減らすかが、農地と唯一接地しているタイヤや農業機械用クローラーの役割になる。
同社は土壌の圧縮を抑制して農作物の収穫量を向上させ、燃料を節約してCO2の排出量削減に貢献する持続可能な製品とサービスで、進化する農業のニーズに応える。
同社は「すべてを持続可能に」という企業ビジョンのもと、人(People)、地球(Planet)、利益(Profit)三方良しの理想を叶え、2050年までに100%持続可能なタイヤを製造することを約束している。大西洋で帆船による海上輸送の推進、東南アジアの天然ゴム栽培および森林保全の最適化、自動車産業の電動化への貢献など、グローバルに脱炭素への取り組みを進めている。
同社は、フランス クレルモン=フェランに本社を置くモビリティの世界的なリーダー。13万2200人以上の従業員を擁し、175ヵ国で持続可能なモビリティの実現のため、ユーザーにとって最適なタイヤ、サービス、ソリューションを提供している。67製造拠点で、約1億6700万本のタイヤを製造(2022年実績)するとともに、デジタルサービス、旅行ガイド、ホテル・レストランガイド、地図など、ユーザーのモビリティをユニークで充実した体験にするお手伝いや、多様な産業に提供するハイテク素材を開発している。
2023年06月08日