ダウがパートナーシップ拡大　Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌと

　ダウは６月16日、ティーチ・フォー・オール（Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌ）とのパートナーシップを拡大し、東京、アルゼンチンのバヒア・ブランカ、ナイジェリアのラゴスおよびスペインのタラゴナの学校におけるＳＴＥＭ（科学、技術、工学、数学）教師の採用、養成、配置のために資⾦を提供することを発表した。
　戦略的企業パートナーシップのグローバルディレクター兼ダウ・カンパニー財団会⻑のボブ・プリシュカ（Ｂｏｂ　Ｐｌｉｓｈｋａ）は、「２０２２年にパートナーシップを⽴ち上げて以来、アルゼンチン、ナイジェリア、スペインの約２００人の教員と４９００⼈以上の⽣徒に影響を与えてきた。今年は、このパートナーシップを⽇本にも拡⼤し、ダウにとって重要な地域社会における教育機会の格差是正に貢献する。ＳＴＥＭスキルの格差に積極的に取り組むことで、地域社会の活性化やポジティブな影響を創出するとともに、多様な業界を応援する大きな機会を提供する」と述べている。
　Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌは、独⽴したパートナー組織のネットワークとしてグローバルに成⻑している組織となる。
　すべての子どもたちに向けた教育の質を向上させ、⼦どもたちの学びと成⻑を阻む壁を取り除くことで、集団的リーダーシップを開発することを目指し活動している。現在、６⼤陸において61のネットワーク・パートナーを擁し、１万３０００人以上の現役教師、９万４０００⼈以上の卒業⽣を抱えるまでに成⻑した。
　２０２２年以降の同社とＴｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌの成果は、アルゼンチンとスペインのＴｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌネットワーク・パートナーによるプログラムの地理的拡⼤を⽀援し、ナイジェリアでは教育機会が限られた生徒への学習機会を増やすために教員数を増員次世代のＳＴＥＭリーダーを励ますとともにロールモデルとなる、16⼈の⼥性を含む23人のＳＴＥＭ教員を採用、養成している。
　その他、同社社員のボランティア・サポートにより、生徒のＳＴＥＭ関連の成績を向上させ、将来のキャリアについて考える機会の提供や、Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　ＡｌｌのグローバルＳＴＥＭ学習コミュニティ（Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌ　Ｇｌｏｂａｌ　ＳＴＥＭ　ＬｅａｒｎｉｎｇＣｏｍｍｕｎｉｔｙ）を強化し、世界中の５００人以上のＳＴＥＭ教育者や指導者を支援している。
　Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌの企業パートナーシップ責任者であるパブロ・ミランズ（Ｐａｂｌｏ　Ｍｉｌｌａｎｅｓ）氏は、「Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ｊａｐａｎは、教職を⽬指す学⽣や社会⼈に対して、これからの時代を⾒据えた教師の資質・能⼒を育む教員養成プログラムを開発・実施している。
　教員養成プログラムの参加者には、ＳＴＥＭ科目を専門とする方も含まれており、さまざまな分野から教職への道が開かれる。このパートナーシップは、「令和の⽇本型学校教育」の多様な人材の確保やより質の高い教職員集団の実現に貢献する」と述べている。
　同社のＴｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌへの継続的な支援は、ポジティブな社会的変化を生み出し、教育を強化し、地域社会の人々の生活を向上させるという同社のコミットメントを実証するものとなる。
　Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌは、61の独⽴した地域主導のパートナー組織と、ネットワークの進展を加速させるために活動する世界的な組織からなるグローバル・ネットワーク。
　各ネットワーク・パートナーは、自国において資源が限られた学校や地域社会で教職に就く有望な未来のリーダーを募集・養成し、この基盤をもとに、すべての子どもたちがその可能性を発揮できるよう、教育内外の関係者と協⼒している。
　Ｔｅａｃｈ　Ｆｏｒ　Ａｌｌのグローバル組織は、地域ごとに新しい組織の開発を支援しネットワークの接続と学習を促進するとともに、コーチングとコンサルティングを提供しグローバルリソースへのアクセスを可能にすることで、ネットワークの影響を高めている。
　同社は、グローバル展開、設備統合と規模、焦点が明確なイノベーションと素材科学の専⾨知識、業界および ＥＳＧ（環境・社会・ガバナンス）におけるリーダーシップを基に、利益ある成⻑そして持続可能な未来の実現を支援する。
　同社の目指す姿は、最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブそしてサステナブルな素材科学会社となること。
　同社が擁するプラスチック、工業中間体、コーティング、シリコーン事業は、包装やインフラ、モビリティ、コンシューマー⽤途など成⻑著しい市場におけるユーザーに向けて、差別化された、科学技術に基づく製品やソリューションを提供する。
　世界31ヵ国で製造拠点を操業し、従業員数は約３万７８００人。２０２２年度における純売上⾼は約５７０億ドルとなる。