ミドリ安全は6月19日、製造現場などでの切創事故を防ぐための、すね専用の耐切創性カバー「カットガード すねカバーV」を同日より、各種WEBサイトなどで販売開始したと発表した。
同社ではこれまで、自動車組立や薄板・ステンレス加工、ガラス加工など、切創リスクの高い作業環境における安全対策として、耐切創性手袋や腕カバー、上半身を保護するシャツなど「カットガード」シリーズを開発してきた。
また、作業者の安全保護具着用負担を軽減するために、袖部分が耐切創性仕様のポロシャツ「カットガード ポロ(2023年2月発売)」も提供している。
今回新たに開発した「カットガード すねカバーV」は、ユーザーの声を反映し、すね部分の切創リスクに対応した製品。耐切創レベル「カットレベル3(EN388:2016)」の優れた耐切創性を備え、精密工場などでの使用も想定し、低発塵性を兼ね備えている。素材には環境を考慮し、植物由来合成繊維VERPLANTSを使用することで、環境負荷の低減にも配慮している。同製品により、これまで対策が難しかったすね部分の保護が可能になる。
「切れ・こすれ」は労災事故全体の約6%を占め、5番目に多い事故型であり、製造業でのその割合は8・7%に及ぶ。これらの事故を防止するため、同社は労働環境の改善と事故の削減を目指し、作業員の負担を軽減することで安全かつ働きやすい環境の実現を追求している。
「カットガード すねカバーV」は、この目標達成のための新たな取り組みであり、他にも用途に応じた切創対策商品を取り揃えている。同社は今後もユーザーのニーズに応じた商品開発を進めていく。
「カットガードすねカバーV」の規格は、EN388:2016カットレベル3、素材は、ポリエチレン(VERPLANTS)、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、サイズは、フリー、寸法は、長さ35cm/ふくらはぎ周り21cm、販売単位は、1双、標準価格は2680円(税別)となる。
耐切創性シャツ「カットガードジップアップポロ」【シャツ全体が耐切創仕様】の特長は、上半身と首元を幅広くガード、接触冷感があり快適な着心地となる。規格は、EN388:2016カットレベル3、素材は、本体、HPPE(高強度ポリエチレン)85%、ポリウレタン15%、ポリエステル、アルミニウム/ファスナー、ポリエステル、アルミニウム、サイズM/L/LL、標準価格、1枚当たり、1万6410円(税別)となる。
耐切創性シャツ「カットガードポロ」【袖部分だけが耐切創仕様】の特長は、ドライポロシャツと耐切創性の袖部を一体化、夏場でも快適な作業を実現できるという点、規格は、EN388:2016カットレベル3袖のみ、素材は、ポリエチレン85%、ナイロン13%、ポリウレタン2%、サイズは、M/L/LL、標準価格は、1枚当たり、1万250円(税別)となる。
耐切創性カバー「カットガード腕カバーブラック」の特長は、耐切創性と接触冷感を兼ね備えた腕カバー、高強力ポリエチレン繊維「ツヌーガR」使用で接触冷感があるという点。規格は、EN388:2016カットレベル3、素材は、ポリエチレン繊維(ツヌーガR)、ポリウレタン、ポリエステル、ゴム、サイズはフリー、標準価格は、5双当たり、4450円となる。
耐切創性手袋「カットガード130V」の特長は、業界初エコマーク取得の耐切創性手袋、手のひらにポリウレタン樹脂のすべり止めコーティングという点。
規格は、EN388:2016カットレベル3、素材は、手袋、ポリエチレン繊維(VERPLANTSR)、ポリウレタン他すべり止め部、ポリウレタン13ゲージシームレス編、サイズは、SS/S/M/L/LL、標準価格は、10双当たり、1万1530円(税別)となる。
2023年06月20日