積水化学工業は6月21日、同社が開発を進めるフィルム型ペロブスカイト太陽電池およびその製造拠点に、6月17日西村経済産業大臣が来訪したと発表した。
同社社員による説明後、西村大臣は製造設備や壁面設置サンプル、「G7広島サミット2023」でも実施したデモ実験を見学し、今後について同社の加藤社長と意見交換が行った。
なお、同社は独自技術である「封止、成膜、材料、プロセス技術」により、業界に先駆けて屋外耐久性10年相当を確認し、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築した。さらに、同製造プロセスによる発電効率15・0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功している。
現在は、実用化に向けて、1m幅での製造プロセスの確立、耐久性や発電効率のさらなる向上を目指し、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO )のグリーンイノベーション基金も活用して開発を加速させている。
また、早期の社会実装へ向け、東京都や西日本旅客鉄道、エヌ・ティ・ティ・データ、JERAなど、さまざまな関係先と連携して開発を進めており、2025年の事業化を目指している。