ADEKAは6月16日、「第36回 独創性を拓く 先端技術大賞」(産経新聞社主催)において、「経済産業大臣賞」(最優秀賞)を受賞したことを発表した。
本賞は、先端技術分野で活躍する若手研究者の独創性、創造性をはぐくみ、勉学・研究への意欲を高めることを目的とし1986年に創設したもの。同社の二次電池材料「SPAN」の開発とSPANを用いた世界最軽量二次電池の実証が高く評価され、本賞の受賞に至った。
低炭素かつ持続可能な社会の実現に向けて、二次電池を用いたエネルギーの有効利用は必要不可欠。現在普及しているリチウムイオン二次電池の性能向上と合わせて、新しい材料・プロセスなどを適用した次世代二次電池の市場投入が望まれている。
同社は次世代二次電池の中で「軽い」を特長の1つとするリチウム-硫黄(Li-S)二次電池に着目し、その正極材となるメタルフリー硫黄系ポリマー「硫黄変性ポリアクリロニトリル(SPAN):アデカアメランサSAMシリーズ」を開発している。また、SPANの製法と量産化の検討を世界に先駆けて進め、年間100kg以上の合成に成功しており、さらなるスケールアップにも挑戦している。
同社は、SPAN(開発品:アデカアメランサSAMシリーズ)をはじめとする二次電池材料の用途開発を推し進め、次世代/革新二次電池の早期実用化に挑戦するとともに、持続可能な社会に貢献していく。
2023年06月22日