朝日ラバーは6月16日、2023年5月27日に開催された日本設計工学会2023年度春季大会研究発表講演会の表彰式において、日本設計工学会2022年度武藤栄次賞優秀設計賞を埼玉大学大学院理工学研究科の綿貫啓一教授と同社が受賞したことを発表した。
日本設計工学会武藤栄次賞優秀設計賞は、企業あるいは研究機関において、優れた製品あるいは研究装置を設計した個人あるいは団体に対し、その功績を顕彰するもので、2006年に創設された。
埼玉大学先端産業国際ラボラトリーと同社は、2020年より、埼玉大学が有する感性認知支援評価技術と当社が有する分光波長調整技術とにより、「人の感性に寄り添う光」に関する共同研究を進めており、機能性LED光源を設計し、AI感性認知評価に基づく人に寄り添ったインテリジェントHCL(Human Centric Lighting)照明システムの開発を進めている。
このシステムの設計に対して、独創性、設計における重要な工夫、社会的な波及効果、特許の取得などが高く評価され、このたび、日本設計工学会2022年度武藤栄次賞優秀設計賞を受賞した。
同社では、独自の色と光のコントロール技術を用いて、青色LEDに蛍光体を配合したシリコーンゴム製キャップを被せることで10000色以上の光を実現する「ASA COLOR LED」を開発し、主に自動車の内装照明向けに採用されている。
この技術を応用した「ASACOLOR LED-EMMO」は、本件の人に寄り添ったインテリジェントHCL照明用光源として開発を進めている。光の波長が人にどのような影響を与えるのかについて感性認知評価を行い、人の目には白色光に見えても、眠気を誘う光の波長、または、目が覚める(覚醒)する光の波長を含ませることにより、省エネや明るさに加えて生活様式に合わせることができるシステムを実現する光源を目指している。
2023年06月26日