葛飾ゴム工業会(牧野秀徳会長)は6月16~17日、会員企業12社、13人が参加して岩手県一関市と仙台市内で宿泊研修会を開催した。コロナ感染拡大を受けて、同宿泊研修会は4年ぶりの開催となった。
初日は、会員企業のサンコーゴムが昨年11月に完成した岩手県一関市の花泉上油田第2工業団地内にある新工場(一関工場)を一行は見学した。サンコーゴムは、バイク用ヘルメットなどを手がけるSHOEIのヘルメット部品を製造している町工場になる。同社の一関工場は成田工場に次ぐ工場として建設され、現在は社員17人、ロール機械1機、スーパーカッター1機、成型機33機を導入。ここ最近の国内工場も比較的大きな規模の生産工場を作ったといえる。一関工場の社員は近隣地域の方々が多いが、同工場で働くにあたって、成田工場で3ヵ月間しっかりと技術指導を受けたとのこと。このため、若い社員が多いなかで、慣れた感じで作業していた様子が印象に残った。
一行は工場内において、原材料の受け入れ、ロール機械、乾燥、カット機械、成形機械、ブラスト処理、仕上げ工程、出荷倉庫を見学。動線もしっかりとしていた。このうち、仕上げ工程は2時間に1回の業務日報を更新する、徹底した管理体制の下で生産されていた。 工場見学中は真剣なまなざしで質問する様子が見られ、ようやくコロナ前の姿が戻ってきたことを実感した。
見学会終了後、一行は仙台市内の飲食店に移動し、懇親会を開催した。地元の料理を楽しみながら会員らはお互いの近況を語らうことで、親睦を深めあう機会となった。