「統合報告2023」を発行 ブリヂストン、包括的に報告

2023年07月04日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは6月30日、同社グループの中長期的な企業価値向上に向けた考え方や取り組みを包括的に報告する「Bridgestone3・0Journey Report(統合報告2023)」を同日発行し、同社Webサイトで公開したと発表した。
 「Bridgestone3・0Journey Report(統合報告2023)」の主な内容は、Who we are(使命・企業理念・Vision、同社の挑戦の歩みとブリヂストンDNA)、Where we are going(Global CEOコミットメント、「Bridgestone E8 Commitment」)、How we get there(2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)、中期事業計画(2021~2023)進捗、事業別戦略・進捗、サステナビリティビジネスモデル、ESGにおける活動ハイライト)、Data(財務/非財務・未財務データ)となる。
 同社は、「最高の品質で社会に貢献」という変わらぬ使命の下、2020年を第三の創業-Bridgestone3・0の初年度として、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、その実現に向けた変革を続けている。
 「Bridgestone3・0Journey Report(統合報告2023)」では、2020年からの取り組みの成果や、2031年の同社創立100周年へ向けて実現したい姿を描いた「2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」に沿った変革の進捗、そして企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を軸として、従業員、社会、パートナー、ユーザーと共に価値を創出していく姿勢を、より具体的にわかりやすく伝えることを重視している。
 発行に際し、Global CEOの石橋氏は「このレポートを通じ、皆様に当社の進もうとしている道筋を示すことで、新たな価値を創造しながら、持続可能な社会を実現し支えるジャーニーを共にできるきっかけとなることを願っている。ブリヂストンは、人とモノの移動を支え続けるというパッションを胸に、「変化が常態化」する時代においても変化に動ぜず、ゴムのように強靭でしなやかに、変化をチャンスに変えることで、レジリアントなエクセレントブリヂストンへの変革を加速していく。」と述べている。
 「Bridgestone3・0Journey Report(統合報告2023)」の概要および活動の進捗としては、Who we areでは、同社グループの未来に向けた変革の基盤となる、創業以来の歴史と挑戦の歩み、そしてその中で培った「ブリヂストンDNA」(「品質へのこだわり」「現物現場」「お客様の困りごとに寄り添う」「挑戦」)について紹介する。
 Where we are goingでは、「Bridgestone E8 Commitment」と「2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」を軸に、同社が持続可能な社会を実現し支えることを「Global CEOコミットメント」にて表明する。
 How we get thereでは、「変化が常態化」する時代を生き抜くための道筋として発表した「2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」に沿って、2023年が最終年となる中期事業計画(2021~2023)の進捗、そして次の成長ステージへ向かう重要なフェーズである中期事業計画(2024~2026)策定の進捗について紹介する。
 その他、商品を「創って売る」「使う」、原材料に「戻す」といったバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現とビジネスの連動、そして自然生態系の損失を食い止め回復させていくネイチャーポジティブの実現に向けて、より循環型・再生型への進化を目指す独自のサステナビリティビジネスモデルの確立に向けた進捗を紹介する。
 事業別の戦略進捗として、「プレミアムタイヤ事業」では同社独自の「新たなプレミアム」の中核となる商品設計基盤技術ENLITEN(エンライトン)とモノづくり基盤技術であるBCMA(Bridgestone Commonality Modularity Architecture)の融合による価値創造について紹介する。
 「ソリューション事業」では、強いリアルとデジタルを組み合わせた小売サービスソリューションネットワーク拡充や、リトレッドなどのタイヤセントリックソリューション強化、デジタルによる車両運行管理を中心にしたモビリティソリューションに加え、デジタルパートナーとの連携や、モビリティ先進地域である欧米ソリューション組織統合などについても紹介する。
 2023年に60周年を迎えた同社のモータースポーツ活動のこれまでの歩みとともに、モータースポーツ活動を通じて構築してきたグローバルブランド力を新ブランドパワーとして進化させ、サステナブルなグローバルプレミアムブランドの構築に向けて「極限」のジャーニーへ再度踏み出すサステナブルなグローバルモータースポーツ活動を紹介する。
 価値創造の源泉である技術&イノベーション、人財戦略・人的創造性の向上、知財戦略、企業のレジリエンスを高めるグローバル経営リスク対応について紹介する。
 「ESGにおける活動ハイライト」として、自然との共生に関する考え方や取組み、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)/TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)への対応状況などの環境面での活動、社会やステークホルダーの方々からの期待と役割を理解し、安心・安全で、すべての人が自分らしい毎日を歩める社会を目指す社会面での活動、ガバナンス面では、組織のレジリエンスを高める取締役会の実効性を伝えるコンテンツとして、取締役会議長、各委員会委員長のメッセージを掲載する。

ブリヂストン3・0ジャーニーレポート表紙

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