王子HD、NASCOと共同開発 紙素材の環境配慮型スキンパック

2023年07月06日

ゴムタイムス社

 王子ホールディングスは6月28日、NASCO株式会社との共同で、紙素材を使用した環境配慮型のスキンパックを開発し、株式会社ネクサスの精肉包装に採用されたことを発表した。
 世界的なプラスチック使用量削減の動向を受け、プラスチック包装の紙化が進んでいる。同社は、長年培った紙加工技術を用い、NASCOと共同で、プラスチックトレー部分を専用の台紙に置き換えた環境配慮型スキンパックの開発に成功し、2023年3月にネクサスの直営店「肉の匠中むら屋」にて採用された。
 スキンパック包装は、トレーとバリアスキンフィルムによって食品を真空密着包装する技術で、食品の鮮度保持時間が長くなり食品ロスの削減が可能となる。このたび開発された環境配慮型スキンパックは、スキンパック専用に特殊加工した台紙を用いることで、従来のプラスチックトレーを使用したスキンパック包装と比べ、最大約90%のプラスチック使用量を削減できる。また、台紙への両面印刷による独自の演出、店頭での吊るし販売も可能となり、視覚効果を高めた販売形態も可能。
 同社グループは、今後も社会課題の解決に向け、環境配慮型素材や製品の開発を通して、持続可能な社会の実現に取り組んでいく。

環境配慮型スキンパック

環境配慮型スキンパック

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