クラレは7月10日、今春小学校を卒業した子どもを対象に、「将来就きたい職業」のアンケート調査を実施したと発表した。
トップ3の顔ぶれは昨年と変わらず、1位は今年も「スポーツ選手」、2位は「教員」、3位は「漫画家・イラストレーター」となった。続く4位には、順位・ポイントを大きく伸ばして「医師」が入った。
「将来就きたい職業」トップ10(男女総合)、2023年は、1位スポーツ選手9・1%、2位教員5・0、3位漫画家・イラストレーター4・8%、4位医師医師4・6%、5位研究者4・0%、6位動物園・遊園地3・3%、6位建築家3・3%、8位ゲームクリエイター3・0%、9位パティシエ・パン屋2・8%、10位IT関係2・6%、10位看護師2・6%、10位会社員2・6%となった。
2022年は、1位スポーツ選手10・5%、2位漫画家・イラストレーター5・8%、3位教員5・1%、4位看護師3・6%、5位薬剤師3・5%、5位会社員3・5%、7位医師3・4%、8位研究者3・1%、8位パティシエ・パン屋3・1%、10位保育士3・1%となった。
「スポーツ選手」は、今年も男の子の支持を集めて1位となった。ジャンルの内訳には変化があり、昨年から今年にかけて国内外で日本を代表する選手が大活躍した「野球」が、3年ぶりに「サッカー」を上回った。
「医師」は、昨年の7位から4位に順位を上げた。子どもたちの生活にも大きな影響を及ぼしたコロナ禍だが、医師たちが予防や治療のために懸命に働く姿を見て、その仕事の大切さ、素晴らしさを再認識したよう。
そのほか、6位の「動物園・遊園地」と「建築家」、8位「ゲームクリエイター」、10位「IT関係」が、今年新たにトップ10に入った。
調査対象は、2023年3月に小学校を卒業した子ども、調査方法は、使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る同社の社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」キャンペーンに協力いただいた方にアンケートを実施(2023年1月中旬~3月中旬)、有効回答は、男の子、各373名、女の子、各447名となる。
男の子の「将来就きたい職業」トップ2023年、1位スポーツ選手18・0%、2位研究者7・0%、3位ゲームクリエイター6・2%、4位IT関係5・1%、5位建築家3・8%、6位エンジニア3・5%、7位医師3・2%、8位会社員2・9%、8位教員2・9%、10位公務員2・7%、10位宇宙関係2・7%、12位料理人2・1%、12位パティシエ・パン屋2・1%、12位獣医師2・1%、15位ユーチューバー1・9%、15位スポーツ関係1・9%、17位動物園・遊園地1・6%、17位金融関係1・6%、17位パイロット1・6%、17位経営者・実業家1・6%、17位鉄道・運輸関係1・6%、17位専門職1・6%、17位法律家1・6%となった。
2022年は、1位スポーツ選手20・3%、2位ゲームクリエイター5・8%、3位研究者5・4%、4位会社員5・0%、5位エンジニア4・2%、6位ユーチューバー4・1%、7位建築家3・7%、8位教員3・5%、9位IT関係3・3%、10位医師2・9%、10位公務員2・9%、12位警察官2・5%、13位料理人2・3%、14位消防・レスキュー隊2・1%、14位パティシエ・パン屋2・1%、16位薬剤師1・9%、16位漫画家・イラストレーター1・9%、16位運転士・運転手1・9%、19位スポーツ関係1・7%、20位大工・職人1・5%、20位経営者・実業家1・5%となった。
2021年は、1位スポーツ選手16・8%、2位研究者6・9%、3位教員4・7%、4位ユーチューバー4・3%、4位ゲームクリエイター4・3%、4位会社員4・3%、7位大工・職人3・6%、7位IT関係3・6%、9位医師3・4%、9位エンジニア3・4%、9位警察官3・4%、12位動物園・遊園地2・6%、13位スポーツ関係2・0%、13位芸能人・歌手・モデル2・0%、13位消防・レスキュー隊2・0%、13位医療関係2・0%、17位公務員1・8%、17位料理人1・8%、17位経営者・実業家1・8%、20位建築家1・6%となった。
男の子は今年も「スポーツ選手」が1位だった。ポイントはやや減少したが、相変わらず断トツの人気となる。
ジャンルの内訳は、野球(40・3%)がサッカー(25・4%)を上回り3年ぶりにトップとなた。日本球界が誇るサムライたちが、日米で歴史的な偉業を達成し、14年ぶりに世界一も奪還。子どもたちに大きな夢を与えたよう。
「研究者」は2年前よりポイントを伸ばして2位に復帰した。近年の「図鑑ブーム」に象徴されるように、特定の分野に深く興味を持つ子どもは多く、中には大人顔負けの知識を持つ博士級キッズもいるほど。
「ゲームクリエイター」は3位。世界有数のゲーム大国で生まれ育った子どもたち。世界中の人々を夢中にさせるゲームを作ってみたいという、未来のヒットメーカーは今後ますます増えそう。「研究者」も「ゲームクリエイター」も、今好きなものを大人になってもずっと追い続けたいという、子どもらしい願望が感じられる。
4位の「IT関係」は、男の子の中で最もポイントを伸ばしました。内訳を見ると、約8割が「プログラマー」と回答。小学校でプログラミング教育が必修になり、子ども向けのプログラミング教室も増えたことで、職業としての認知度や関心が高まっているよう。
「宇宙関係」が大きく順位・ポイントを伸ばして10位となった。日本人宇宙飛行士の活躍や、世界規模で拡大する宇宙ビジネスのニュースなどに触れ、子どもたちは宇宙に大きなロマンを感じているよう。
女の子の「将来就きたい職業」トップ20は、2023年、1位漫画家・イラストレーター8.3%、2位教員6・7%、3位医師5・8%、4位動物園・遊園地4・7%、5位看護師4・3%、5位保育士4・3%、7位パティシエ・パン屋3・4%、8位美容師3・1%、8位デザイナー3・1%、8位作家・絵本作家3・1%、11位芸能人・歌手・モデル2・9%、11位薬剤師2・9%、11位建築家2・9%、14位医療関係2・7%、15位獣医師2・5%、15位ペットショップ・トリマー2・5%、17位会社員2・2%、17位法律家2・2%、19位バレリーナ・ダンサー2・0%、20位スポーツ選手1・8%、20位公務員1・8%、20位マスコミ1・8%、20位美容関係1・8%、20位映像・アニメーション関係1・8%、20位スポーツ関係1・8%となった。
2022年、1位漫画家・イラストレーター9・1%、2位教員6・5%、3位看護師6・2%、4位保育士5・6%、5位薬剤師4・8%、6位芸能人・歌手・モデル4・6%、7位医療関係4・1%、8位パティシエ・パン屋4・0%、9位医師3・8%、10位獣医師3・5%、11位美容師2・7%、12位スポーツ選手2・5%、13位ペットショップ・トリマー2・4%、14位動物園・遊園地2・2%、14位会社員2・2%、16位デザイナー2・1%、16位美容関係2・1%、18位司書・学芸員1・7%、18位映像・アニメーション関係1・7%、20位ユーチューバー1・6%、20位バレリーナ・ダンサー1・6%となった。
2021年は、1位看護師8・0%、2位教員6・6%、3位保育士5・7%、4位漫画家・イラストレーター5・5%、4位パティシエ・パン屋5・5%、6位薬剤師5・1%、6位美容師5・1%、8位芸能人・歌手・モデル4・7%、9位医師4・2%、9位医療関係4・2%、11位デザイナー3・6%、12位獣医師3・2%、13位ペットショップ・トリマー2・5%、14位建築家2・3%、15位動物園・遊園地2・1%、15位公務員2・1%、17位美容関係1・9%、18位栄養士・調理師1・7%、19位キャビンアテンダント1・5%、19位会社員1・5%となった。
昨年初めてトップになった「漫画家・イラストレーター」が、2年連続で1位となった。
内訳を見ると、約7割が「イラストレーター」を志望している。イラストレーターの活躍の場は広がっており、自分の描いた作品がウェブやゲーム、ミュージックビデオなどに使われ、多くの人に注目される日を夢見ているよう。
同じ創作関連では、「作家・絵本作家」も過去最高の8位に躍進した。
「医師」が男女両方で増加し、特に女の子では大幅に順位とポイントを上げた。ここ数年のコロナ禍で、医師の働く姿を見る機会が増え、人々の命と健康を守る仕事に魅力を覚えた子がたくさんいるよう。
一方で、同じ医療職の「看護師」「薬剤師」「医療関係」は、昨年より順位・ポイントを下げた。
「動物園・遊園地」は昨年の14位から大きく順位を上げ、過去最高の4位となった。内訳を見ると、「飼育員」や「トレーナー」といった回答が半分以上で、動物関連に興味を持っていることがうかがえる。
2023年07月11日