カテックスフェアが4年ぶり開催 環境対応製品・技術が一堂に

2023年07月14日

ゴムタイムス社

 カテックス(名古屋市中区、加藤巳千彦社長)は7月12~13日の2日間、名古屋国際会議場で「カテックスフェア2023」を開催した。
 同フェアは、2019年9月に実施して以来、4年ぶりの開催となる。

 今回のテーマは、「新時代への挑戦 Get Ready For The Future~人と地球にやさしく。カテックスからのご提案~」だ。
 同フェアでは、ホースやベルトメーカーなど協力企業と同社事業部とグループ企業の最新商品や独自技術の提案、SDGs、カーボンニュートラルに対応した新製品を披露した。

 加藤社長は同フェアについて、「市場自体が今、脱炭素社会に向けて変わろうとしている。自動車の分野だけなく、様々な分野で新しいエネルギーに注目をしており、お客様から新しい要望が出ている。我々もその要望に応えるべく、取引先のメーカー様も新製品の提案とともに、カテックス独自で取り組んでいる技術の提案をさせていただきながら、お客様と交流の場で深め、当社から新しい価値を創造する提案をしていきたい」と、同フェアの開催の意義を示した。
 同フェアで出展している同社の建設資材事業部、自動車部品営業本部、同社グループのカテックス東海やツーワンでも、環境に関連する技術やサービス、製品を紹介していた。

 同社の建設資材事業部では、「エコリムーブ工法」を紹介。エコリムーブ工法は、撤去管内に注入材が流入しないため、撤去時の分離・分別が可能であり、撤去管を廃棄物として処理する必要がないため、廃棄物発生量や廃棄費用が低減できる工法だ。
 自動車部品営業本部については、ペットボトルキャップ1200個を使用して生産されたチャイルドシートを展示し、リサイクルをPRした。
 カテックス東海は、「リバースエンジニアリングサービス」を紹介した。同サービスは、工場のライン設備の消耗品等で破損、摩耗などにより、交換が必要になったが、設備が古く部品が廃番などの理由により入手困難になったとき、代替品を製作をするサービスになっている。また、何種類ものプラスチックの判別をスピーディー、かつ簡単に行える、樹脂判別ハンディセンサー「RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150」も出品した。
 ツーワンは、同社のゴム材料の製造部門を担当する。ブースでは、成形したゴム材料のバリを再利用したカラーマットを展示していた。
 そのほか、同社の研究開発で取り組む木質流動成形も披露。竹や白樺を再利用し、竹チップや白樺蒸煮材で作ったバイオリンの試作を展示した。今後、楽器以外の横展開も視野に入れている。
 同社は6ヵ年計画で「住む世界を変える」というテーマを掲げており、加藤社長は「既存のマーケットに対する提案はもちろん、カーボンニュートラルをはじめ、SDGsなどの観点から新しい提案をしていきたい」と述べている。

 

4年ぶり開催のカテックスフェア

あいさつする加藤社長

カテックス東海

ツーワン

全文:約1215文字

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