横浜ゴムは7月27日、マツダがオーストラリアなどで発売予定の新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-90」の新車装着(OE)用タイヤとして、「アドバンV61(ブイ・ロクイチ)」の納入を開始したことを発表した。装着サイズは265/55R19 109V。なお、米国向けの「MAZDA CX-90」には同社のハイパフォーマンス・クロスオーバーSUV向けタイヤ「ジオランダーX-CV(エックス・シーブイ)」が装着されている。
今回新車装着された「アドバンV61」は、横浜ゴムのグローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバンシリーズ」のハイパフォーマンスタイヤで、「MAZDA CX-90」でも追求している人馬一体のような高いハンドリング性能と快適な乗り心地、高い静粛性能を兼ね備えている。また、耐摩耗性、耐ハイドロプレーニング性能、ウェットグリップ性能を高い次元で両立させながら、本来それらとは背反する転がり抵抗の低減も実現している。
今回装着されたタイヤの開発ではパターン、プロファイル、タイヤ構造は車両特性に合わせた専用チューニングを施したほか、「人間特有のひらめき」や「発想力」と「AIが得意とする膨大なデータ処理能力との協奏」によって新たな発見を促しデジタル革新を目指す、同社独自のAI利活用フレームワーク「ハイコラボ」を活用し、進化計算(遺伝的アルゴリズム)により最適なピッチ配列とした。現実データとシミュレーションによる仮想データを生成・収集し、AIで予測・分析・探索することで得た新たな知見が、本製品の技術開発の革新に活かされている。
「MAZDA CX-90」は、「走る歓び」と「環境安全性能」を大幅に進化させた新型3列シートクロスオーバーSUV。グローバルで需要が高いSUV市場において、マツダが北米を中心に導入する新たなフラッグシップモデルとなる。「For the Voyage of your life(人生の航海のために)」のコンセプトのもと、運転する愉しさや、家族や友人など多人数でのドライブをさらに楽しくする快適性や機能性、安全性能を高めた車両。
横浜ゴムは2021年度から2023年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション 2023」のタイヤ消費財事業において、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げ、「アドバン」および「ジオランダー」の新車装着拡大に取り組んでいる。
2023年07月28日