積水化成品工業の2024年3月期第1四半期決算は、売上高が307億8800万円で前年同期比8・3%増、営業損失は5億8800万円(前年同期は6億5800万円の損失)、経常損失は8800万円(前年同期は3億2000万円の損失)、四半期純損失は3億7400万円(前年同期は5億6900万円の損失)となった。
インダストリー分野の売上高は189億6800万円で同15・3%増、セグメント損失は1億5500万円(前年同期は3億4100万円の損失)となった。モビリティ領域の「ピオセラン」は、自動車部材用途では、一部自動車メーカーで部品不足の影響が残ったものの、自動車生産台数の回復を背景に好調に推移した。部品梱包材用途では、前年度売上が大きく伸長した電動部品梱包用途での需要が一巡したこともあったが、全体は順調に推移した。また、トラック、バス向けのFRP(繊維強化プラスチック)部材ならびに関連資材などで新たな需要を取り込み、好調に推移した。
エレクトロニクス領域では「テクポリマー」の液晶パネル等の光拡散用途が前年同期から下回ったが、液晶パネルメーカーの在庫調整の解消が進み、回復傾向となった。
ヒューマンライフ分野の売上高は118億1900万円で同1・4%減、セグメント利益は2億5100万円(前年同期は6700万円の損失)。
食領域では、食品容器用途は外出機会の増加により観光関連の弁当容器やテイクアウト容器などの需要は堅調に推移したが、内中食関連向けの需要は低調に推移した。
住環境・エネルギー領域は、屋上緑化関係の物件獲得は進んだが、建材用途・土木用途は工事物件の進捗遅れなどがあり低調に推移した。