住友化学の24年3月期第1四半期連結決算は、売上収益が5631億4300万円で前年同期比27・3%減、コア営業損失は535億9800万円(前年同期は641億1100万円の利益)、営業損失は714億4700万円(同662億8200万円の利益)、四半期損失は331億5300万円(同699億9200万円の利益)となった。
セグメント別では、エッセンシャルケミカルズの売上収益は1924億円で同19・4%減、コア営業損失は210億円(前年同期は100億円の利益)となった。合成樹脂やメタアクリル、各種工業薬品等は原料価格の下落により、市況が低水準で推移した。また世界的な景気後退に伴う石油化学品の需要減少や合繊原料の事業減退などにより、出荷が減少した。コア営業損益は市況の悪化や出荷数量の減少に加え、持分法適用会社のラービグリファイニングアンドペトロケミカルカンパニーの業績が悪化した。
エネルギー・機能材料の売上収益は734億円で同15・0%減、コア営業利益は30億円で同54・5%減となった。アルミニウムの市況や正極材料の原料貴金属の市況が低水準で推移した。また自動車関連用途を中心に出荷が低調となった。
24年3月期通期の連結業績予想は変更なく、売上収益は2兆9000億円で前期比0・2%増、コア営業利益は400億円で同56・9%減、営業利益は200億円(前年同期は309億8400万円の損失)、当期利益は100億円で同43・1%増を見込んでいる。
2023年08月03日