タキロンシーアイの24年3月期第1四半期連結決算は、売上高が344億3300万円で前年同期比2・5%減、営業利益は10億6600万円で同26・3%減、経常利益は12億3600万円で同21・3%減、四半期純利益は8億8400万円で同15・1%増となった。
セグメント別にみると、建築資材事業セグメントの売上高は111億300万円で同1・1%減、営業利益は6億4000万円で同9・9%増。住設建材事業は、新設住宅着工戸数の減少に加え、建設資材や畜産飼料価格高騰による設備投資減少の影響を受け、住宅・非住宅物件への販売が低調に推移した。ただ、原材料価格高騰に伴う製品値上げによる増収効果やサイネージの需要回復もあり、事業全体では増収となった。
床・建装事業は、国内のマンション改修物件への床材の販売が前年度に続き好調を維持したことに加え、原材料価格高騰に対する二次値上げによる増収効果があったが、欧州市場の市況低迷により建装資材の販売が低調に推移し、事業全体では減収となった。
高機能材事業セグメントの売上高は52億7400万円で同8・1%減、営業利益は5億2800万円で同39・6%減。高機能材事業は、半導体の在庫調整および製造装置を含む先端半導体に対する中国への輸出規制の影響を受け、製造装置向け工業用プレート、エンプラ材は減収となりました。電子回路基板向けのナノ材料販売はDRAMを中心としたメモリー市況の低迷が続き、前年同期を下回った。マイクロモータは民生用機器など主要分野における在庫調整の影響を受け低調に推移した。
機能フィルム事業セグメントの売上高は42億5500万円で同25・4%減、営業損失は2億9800万円(前年同期は800万円の営業損失)となった。包材事業は、欧米市場が低迷、特に北米市場における流通在庫調整の長期化により北米・南米における生産販売が低水準となり、シュリンクフィルムは大幅な減収となった。