売上大幅増も損失に 櫻護謨の4~6月期

2023年08月09日

ゴムタイムス社

 櫻護謨の24年3月第1四半期連結決算は、売上高は21億2400万円で同72・5%増、営業損失は800万円(前年同期は2億4800万円の営業損失)、経常損失は1100万円(前年同期は2億5400万円の経常損失)、四半期純損失は1200万円(前年同期は1億8400万円の四半期純損失)となった。
 消防・防災事業の売上高は10億1300万円で同154・0%増、セグメント損失は1億円(前年同期は1億4800万円のセグメント損失)となった。消防ホース・消火栓ホースの販売は、順調に推移。資機材では、消防車両積載向け資機材の前期持ち越し案件と安全対策資機材などの大口案件が重なり、大幅な販売増加となった。なお、大口案件は当第1四半期の特殊要因であり、第2四半期以降に予定はない。
 利益面では大幅な売上高増加による利益確保はあったが、消防ホース関連の原材料価格上昇が継続している影響と、例年、売上高が下期に集中し固定費を吸収できないことから、損失を計上した。

 航空・宇宙、工業用品事業の売上高は9億8700万円で同39・4%増、セグメント利益は1億3800万円(前年同期は5300万円のセグメント損失)となった。航空・宇宙部門は、前期からの受注回復が継続し、大型機のエンジン部品及び配管類などの金属製品を中心に、前年同期に比べ販売は増加となった。
工業用品部門は、原油貯蔵施設向けなどのタンクシール交換需要が旺盛なことから、販売は大幅に増加した。

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