三洋貿易の23年９月期第３四半期連結決算は、売上高が９１４億３３００万円で前年同期比15・３％増、営業利益は53億３６００万円で同26・８％増、経常利益は56億３５００万円で同10・９％増、四半期純利益は37億３２００万円で同３・５％増となった。
セグメント別では、化成品の売上高が２９２億７９００万円で同５・２％増、セグメント利益は16億６７００万円で同11・５％減となった。ゴム関連商品は、昨年来の販売単価上昇で、売上は前年同期比で増加を維持するものの、利益は円安などによる欧米からの輸入品の仕入れ価格高騰の影響を受け、減少した。化学品関連商品は、年初に新たに立ち上がった新規取扱商材の貢献もあり、売上は前年同期比で増加したが、円安による仕入れ価格高騰により、利益は前年同期並みとなった。
機械資材の売上高は３４７億６６００万円で同37・７％増、セグメント利益は35億７００万円で同71・４％増。産業資材関連商品では、日系自動車メーカーの生産回復が進み、前年同期比で売上、利益ともに好調に推移した。機械・環境関連商品では、飼料加工機器関連については、消耗品は値上げの実施により堅調に推移したが、飼料業界全体の不振により、大型設備投資が控えられた影響で本体案件の計上が少なく苦戦した。
海外現地法人は、売上高が２６５億５８００万円で同１・９％増、セグメント利益は10億３０００万円で同５・６％減だった。
通期予想は、売上高は１２８０億円で前期比15・１％増、営業利益は65億円で同22・２％増、経常利益は68億円で同７・９％増、当期純利益は45億円で同４・７％増を見込んでいる。
