ユニチカの24年3月期第1四半期決算は、売上高が279億4000万円で前年同期比5・6%減、営業利益はマイナス6億7600万円、経常利益は7億6200万円で同72・8%減となり、四半期純利益は2億3700万円で同88・4%減となった。
高分子事業の売上高は127億2700万円で同0・3%増、営業利益は1億6700万円で同87・2%減となった。フィルム事業では、包装分野においては、東南アジアにおいて需給緩和による販売競争の激化、販売価格の下落などの影響を受けた。工業分野においては、電子部品向けフィルムを中心に販売数量が減少した。これらの要因により、事業全体では減収減益となった。
樹脂事業では、自動車部品用途において回復の兆しが見られたが、電子部品用途においては国内外で最終製品の需要が減退していることなどにより、エンジニアリングプラスチックの販売は横ばい、機能樹脂は販売数量が減少した。海外においては、円安の進行により円貨換算の売上は増加した。その結果、樹脂事業全体では増収減益となった。
24年3月期通期の連結業績予想は前回発表を修正した。それによると売上高は1250億円(前回発表1300億円、増減率3・8%減)、営業利益は13億円(同38億円、同65・8%減)、経常利益は8億円(同24億円、同66・7%減)四半期純利益は1億円(同9億円、同88・9%減)を見込んでいる。
2023年08月23日