三ツ星ベルトの24年3月期第1四半期決算は、売上高が205億4900万円で前年同期比0・2%減、営業利益は20億2700万円で同5・5%減、経常利益は32億4600万円で同8・1%増、四半期純利益は21億9100万円で同7・2%増となった。
国内ベルトの売上高は68億9000万円で同1・5%減、セグメント利益は20億9700万円で同11・1%減となった。自動車用ベルトは、前期の半導体不足による減産からユーザーの生産が回復しており、前年同期を上回る傾向で推移した。
一般産業用ベルトは、金融端末向けの受注が好調だったが、射出成形機や工作機械などの市場の落ち込みにより、売上高が減少した。搬送ベルトは、半導体製造装置・液晶製造装置の生産減の影響を受けて、売上高が減少した。また、合成樹脂素材も搬送ベルトと同様、半導体製造装置・液晶製造装置の生産減の影響を受けて、売上高が減少した。
海外ベルトの売上高は110億4900万円で同0・3%減、セグメント利益は6億4700万円で同51・3%減となった。前年同期と比較し、中国では昨年の上海市のロックダウンで落ち込んだ反動で売上高が増加したが、欧米およびその他アジア地域では補修市場の在庫調整等の影響を受け、売上・利益が減少し、全体では前年同期を下回った。
自動車用ベルトは、欧州やアジアにおいて四輪車用の新規需要獲得により売上高が増加した。米国では一般補修市場の在庫調整等の影響を受け売上高が減少した。
一般産業用ベルトは、アジアで補修市場にて在庫調整等の影響を受け売上高が減少した。また、OA機器用ベルトは、顧客の減産により、売上高が減少した。
建設資材の売上高は13億4300万円で同18・0%増、セグメント利益は4000万円で同24・5%減となった。
建築部門は前年同期並みで推移したが、土木部門は廃棄物処分場などの大型工事物件の売上高が増加した。
エンジニアリング ストラクチュラルフォーム、電子材料、仕入商品などが含まれるその他の売上高は12億6500万円で同8・2%減、セグメント利益は9700万円で同10.9%増。日本国内及び中国向けの電子部品需要が低迷しており、電子材料の売上高が減少した。
24年3月期通期の業績見通しは変更なく、売上高は845億円で前期比1・9%増、営業利益は91億円で同0・8%増、経常利益は93億円で同11・2%減、当期純利益は71億円で同0・4%増を見込んでいる。
2023年08月08日