帝人の24年3月期第1四半期連結決算は、売上高が2448億4100万円で前年同期比0・4%増、営業利益が42億1900万円で同60・8%減、経常利益が49億9800万円で同65・0%減、当期純利益は18億5700万円で同74・5%減となった。
セグメントのうち、マテリアル事業領域の売上高は1058億円で同1・8%増、営業損失は20億円(前年同期は8億円の損失)となった。 同事業のうち、樹脂は減収、利益は前年同期並みとなった。中国の景気回復遅延や欧米の経済減速により、販売量はコロナの影響を受けて低迷した前年同期並み。原燃料価格下落で販売価格が低下するもスプレッドは概ね維持した。
また、複合成形材料は増収で利益は前年同期並みとなった。自動車需要は堅調も、一部プログラムで生産調整があり、販売量は前年同期並みとなった。
アラミド繊維は減収減益だった。原料工場火災から前倒しで復旧するも、生産回復途上のため販売可能量が不足した。
24年3月期通期業績予想は変更なく、売上高は1兆500億円で前期比3・1%増、営業利益は350億円で同172・1%増、経常利益は310億円で同240・7%増、当期純利益は130億円(前年同期は177億円の損失)を見込んでいる。
2023年08月08日