朝日ラバーの2024年3月期第1四半期連結決算は、売上高が16億6500万円で前年同期比5・1%減、営業利益は200万円、経常利益は1100万円で同86・3%減、当期純利益は600万円で同90・4%減となった。
セグメント別では、工業用ゴム事業の売上高は12億9000万円で同9・2%減、セグメント利益は3200万円で同74・1%減。
工業用ゴム事業では自動車向けで採用車種の一部に在庫調整などの影響を受けたことから、内装照明用光源のASA COLOR LEDやスイッチ用ゴム製品などの売上高が減少した。一方で、卓球ラケット用ラバーは前連結会計年度から好調が続き売上高は増加した。またRFIDタグ用ゴム製品も部品調達リスクは解消され売上高が増加した。
医療・衛生用ゴム事業の売上高は3億7500万円で同12・3%増、セグメント利益は3300万円で同18・2%増。医療・衛生用ゴム事業では、コロナ後の需要回復に加えて海外リスクを考慮した顧客の在庫積み増しなどにより、プレフィルドシリンジガスケット製品や採血用・薬液混注用ゴム栓の売上高が増加した。
2024年3月期通期連結業績は売上高は71億9500万円で前期比0・1%減、営業利益は1億5700万円で同15・2%減、経常利益は1億5000万円で同23・0%減、当期純利益は1億4100万円で同30・5%減を見込んでいる。当期純利益は、投資有価証券売却益を特別利益として計上する見込みとなったため、上方修正している。