建設資材事業不振で増収減益 クリヤマHDの1~6月期

2023年08月08日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの23年12月期第2四半期決算は、売上高が366億9800万円で同5・0%増、営業利益は22億6200万円同10・2%減、経常利益は25億5700万円で同5・7%減、四半期純利益は17億9500万円で同6・9%減となった。
 アジア事業の産業資材事業の売上高は89億1500万円で同0・6%増、営業利益は13億900万円で同8・3%減。主要顧客である日系建機・農機メーカーへのゴム・樹脂商材の新規採用品目が増加した一方で、欧州乗用車メーカーの生産台数が想定を下回った為、尿素SCR商材の販売が減少した。
 アジア事業のスポーツ・建設資材事業の売上高は43億1000万円で同20・3%減、営業利益は700万円で同96・4%減となった。スタジアム、体育館などの文教施設における改修、新設物件への営業強化が奏功し、「モンドトラック」(陸上競技用全天候舗装材)及び体育館用床材「タラフレックス」(弾性スポーツシート)の販売が増加した。
 北米事業の売上高は200億5900万円で11・7%増、営業利益は12億2000万円で1・3%減となった。
一部の市場動向に減速感があるものの、米国政府のインフラ投資により建設業が活況だったことをはじめ、幅広い分野で総じて需要が底堅く推移した。
 欧州・南米事業の売上高は30億7400万円で同31・5%増、営業利益は3億5100万円で同51・7%増となった。
 23年12月期連結業績予想は前回発表から変更はなく、売上高は710億円で前期比0・7%減、営業利益は42億円で同7・9%減、経常利益は46億円で同7・5%減、当期純利益は33億円で同9・3%減を見込んでいる。

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