カーボンブラックは大幅増収増益 東海カーボンの1~6月期

2023年08月09日

ゴムタイムス社

 東海カーボンの23年12月期第2四半期連結決算は、売上高が1784億2800万円で前年同期比13・6%増、営業利益は217億3800万円で同30・0%増、経常利益は241億900万円で同24・0%増、四半期純利益は159億400万円で同71・9%増となった。
 カーボンブラック事業の売上高は738億3100万円で同15・9%増、営業利益は107億7300万円で同125・1%増となった。一部タイヤメーカーの生産調整があったが、新車用関連需要は回復してきており、同社販売数量は前年同期並みとなった。また、米国を中心とした販売価格の改定により、環境設備投資の減価償却費負担の一部が補填され、前年同期比で増収増益となった。
 ファインカーボン事業の売上高は213億7300万円で同9・8%減、営業利益は50億4100万円で同25・7%減となった。
 半導体製造装置用部品は、スマートフォンやパソコン需要低下による顧客での在庫調整及び米国の対中政策の影響の長期化から、Solid SiC製品を中心に販売が大きく影響を受けた。一方で、パワー半導体向け製品及び一般産業向けの出荷は堅調に推移した。
 23年12月期通期連結業績予想は直近から変更はなく、売上高は4100億円で前期比20・5%増、営業利益は450億円で同10・9%増、経常利益は450億円で同5・8%増、当期純利益は260億円で同16・0%増を見込んでいる。

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