三井化学は8月8日、2021年に設立したポラリスケミカルが、アクリルアマイド製造用バイオ触媒の生産を開始したことを発表した。
アクリルアマイドは、排水処理用凝集剤、紙力増強剤や原油回収剤等に用いられるポリアクリルアミドの原料として使用され、世界市場で需要が堅調に推移している。それに伴い、環境調和型触媒として世界中のアクリルアマイドメーカーから高い評価を受けている同社のアクリルアマイド製造用バイオ触媒は需要が増加しており、生産能力の増強が必要になった。
今回の生産能力増強は、同社ファインケミカルズ事業において、長年信頼関係を構築してきた笠野興産と設立したポラリスケミカルで実施し、その生産設備にはマザー工場である同社大牟田工場の最新技術・ノウハウが導入されている。
同社は長期経営計画「VISION 2030」のライフ&ヘルスケアソリューション事業戦略として、ファインケミカルズ技術を基盤とした新製品・新事業を創出していくこととしている。今回の生産能力増強を通して、同社バイオ事業の更なる拡大を図っていく。
2023年08月09日