出光興産が松戸市教育委員会と連携 社員を市内の中学校に派遣

2023年08月09日

ゴムタイムス社

 出光興産は8月9日、松戸市教育委員会と連携し、同社の社員を市内の中学校に週1回派遣する「週1先生プログラム」を9月から本格的に開始すると発表した。
 「週1先生プログラム」では、市内の中学校に派遣される同社の従業員が約3ヵ月程度の限られた期間の中で、自らの経験やスキルを生かしながら、特別授業の実施や通常授業のサポート、教職員の働き方改革や業務効率化等の学校教育に関わるさまざまな課題に取り組む。
 同取り組みのトライアルを5月から7月までの約3ヵ月間、松戸市立第一中学校で実施した。トライアルの結果、学校教育現場での新しい価値の創造や業務改善が見込まれることや、派遣する社員の成長に効果的なプログラムであると判断したため、本格的に開始する。
 民間企業の従業員が一定期間、公立中学校に派遣し、学校教育に関わるのは先進的な取り組みとなる。
 同社は、昨年11月に発表した中期経営計画(対象年度2023~2025年度)において人財戦略を経営戦略の根幹に据え、従業員の「能力・個性の発揮」に取り組んでいる。
 「能力・個性の発揮」には、従業員が通常の業務では体験することが難しい事柄の体験機会を得ることができる「他流試合」「越境学習」の場を提供することが有効だと考えており、今回の「週1先生プログラム」の取り組みは、その一つとしてスタートしたものとなる。
 また、教育をめぐる諸課題は、複雑化・困難化している。松戸市教育委員会では、民間企業の取り組み事例を参考にしながら、新しい発想や専門的な知見をもとに、独自の教育課程の編成や業務改善等を図るきっかけとすることを同取り組みの目的としている。
 同社は、今後も「週1先生プログラム」の取り組みを松戸市教育委員会と連携しながら拡大させていくと共に、さまざまな形で「他流試合」「越境学習」の場を設けることで、従業員の「能力・個性の発揮」に取り組んでいく。
 週1先生プログラム」の期間は、2023年5月~2024年3月を予定、第1期(トライアル)は、5月~7月、第2期は、9月~12月、第3期は、1月~3月、派遣場所は、松戸市立第一中学校、勤務頻度は、原則週 1 日、主な職務は、校務の効率化・合理化支援助言、学習支援、部活動支援等となる。

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