機能化学品は11%減収 大阪ソーダの4~6月期

2023年08月10日

ゴムタイムス社

 大阪ソーダの2024年第1四半期決算は、売上高が231億9300万円で前年同期比9・9%減、営業利益は28億700万円で同45・5%減、経常利益は35億400万円で同40・8%減、当期純利益は24億400万円で同42・1%減となった。
 セグメント別で見ると、基礎化学品の売上高は90億4500万円で同11・8%減となった。クロール・アルカリが、水島工場の製造設備不具合の影響により一部製品において販売数量が減少したものの、 原燃料価格高騰に伴う製品価格の上昇もあり、売上高は増加した。
 エピクロルヒドリンは、製造設備不具合の影響による販売調整に加え、エポキシ樹脂の需要が国内外で減少した影響により、売上高は減少した。
 機能化学品の売上高は64億8300万円で同11・7%減となった。合成ゴム関連ではエピクロルヒドリンゴムはOA用途向けの需要が落ち込んだため、売上高は減少した。アクリルゴムは国内外で新規採用が進んだため、アジア向けを中心に売上高は増加した。  
 ダップ樹脂は、欧州および東アジアでの需要低迷に加え、米国で在庫調整が長期化している影響もあり、売上高は減少した。
 アリルエーテル類では、欧米および中国で塗料用途を中心にシランカップリング剤向けの需要が低下したため、売上高は減少した。
 24年3月期の連結業績予想は直近から変更はなく、売上高は1050億円で前期比0・8%増、営業利益は100億円で同35・7%減、経常利益は111億円で同35・3%減、当期純利益は75億円で同29・1%減を見込んでいる。

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