アキレスの24年3月期第1四半期決算は、売上高が185億9600万円で前年同期比2・8%減、営業損失が4億3500万円(前年同期は5700万円の損失)、経常損失が1億7800万円(前年同期は3億3100万円の利益)、四半期純損失が1億8200万円(前年同期は1億3300万円の利益)となった。
プラスチック事業の売上高は95億1300万円で同3・1%減、セグメント利益は1億3900万円で同79・6%減となった。中間財の車輌内装用資材は、中国市場は苦戦したが、国内および北米市場においては自動車メーカーの生産回復とともに好調に推移した。フイルムは、国内外の流通在庫調整によりエレクトロニクス分野、医療・医薬分野が大きく低迷したほか、長引く欧州の景気低迷によりエクステリア用フィルムも伸び悩み、低調に推移した。建装資材は、市況が低迷する状況で、壁材が新柄投入効果により前年並みとなった。消費材の防災対策商品は、国内向け救助用ボートの販売は好調だったが、防災用エアーテント、米国向けボートが伸び悩み、低調に推移した。
産業資材事業の売上高は63億7000万円で同0・2%減、セグメント利益は2億5400万円で同25・4%増となった。中間財のウレタンは、車輌用が回復したが、寝具用は苦戦した。断熱資材は、ボード製品が持家の新設住宅着工件数の減少傾向を背景に苦戦するなど、低調に推移した。工業資材は、半導体分野向けウエハー搬送用部材が国内、海外向けともに低調に推移した。
24年3月期通期の連結業績予想は前回発表から修正し、売上高は825億円(前回発表840億円、増減率1・8%減)、営業利益は0百万円(同10億円の利益)、経常利益は4億円(同14億円、 同71・4%減)、純利益は4億円(同12億円、同66・7%減)を見込んでいる。
2023年08月10日