ダイキンの23年3月期第1四半期決算は、売上高は1兆947億1500万円で前年同期比13・1%増、営業利益は1178億8400万円で同9・3%増、経常利益は1148億900万円で同4・8%増、四半期純利益は802億580万円で同13・8%増となった。
化学事業セグメント合計の売上高は608億5000万円で同4・8%減、営業利益は127億7300万円で同1・9%増となった。
フッ素化学製品全体の販売は、半導体・自動車分野を中心にした広範囲での需要減速に加え、それに伴う流通在庫調整の動きなどもあり、売上高は前年同期を下回った。
フッ素樹脂は、半導体分野で比較的需要が堅調な部分が見られたものの、電線等のその他の分野で需要が減速したことから、売上高は前年同期並みとなった。一方、フッ素ゴムについては、自動車分野の需要減速と、それに伴う流通在庫調整の影響により、売上高は前年同期を下回った。
化成品は、表面防汚コーティング剤や撥水撥油剤の需要が停滞し、半導体向けエッチング剤等の需要の落ち込みもあったことから、化成品全体の売上高は前年同期を大きく下回った。
フルオロカーボンガスについては、底堅い需要の中、原材料市況高騰に対応した価格政策の実施に努め、売上高は前年同期を大きく上回った。
通期の連結業績予想は売上高が4兆1000億円で前期比3・0%増、営業利益が4000億円で同6・1%増、経常利益が3800億円で同3・8%増、純利益が2640億円で同2・4%増を見込んでいる。
2023年08月10日