バンドー化学の24年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が265億5300万円で前年同期比3・5%増、コア営業利益は17億5300万円で同6・1%減、営業利益は20億1500万円で同6・5%減、四半期利益は18億8200万円で同10・8%減となった。
セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は128億5200万円で同12・1%増、セグメント利益は8億1100万円で同8・3%増となった。国内では自動車生産台数の回復にともない、補機駆動用伝動ベルトの販売が増加したが、同社製品採用車種の減少により補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナなど)の販売が減少した。
海外では、中国で主要顧客の生産が回復し、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が増加し、欧米でも補修市場向け製品の販売が増加した。また、アジア地域でも四輪・二輪車メーカーの生産が回復し補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。
産業資材事業の売上収益は91億4400万円で同2・6%減、セグメント利益は9億6800万円で同2・4%増となった。高付加価値製品の販売伸長もあり増益となった。
一般産業用伝動ベルトは、国内では民間設備投資の減少により産業機械用伝動ベルトの販売が減少した。海外は、欧米において産業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、中国・アジアにおいて農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。
運搬ベルトは、国内においてコンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。
高機能エラストマー製品事業の売上収益は35億2400万円で同6・3%減、セグメント損失は4600万円(前年同期は1億5300万円の利益)となった。
ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを行うその他の事業の売上収益は13億1800万円で同12・4%増、セグメント損失は5000万円(前年同期は300万円の利益)となった。
24年3月期通期業績の見通しは前回予想から変更はなく、売上収益は1050億円で前期比1・3%増、コア営業利益は75億円で同11・4%増、営業利益は87億円で同5・3%増、当期利益は60億円で同4・9%増を見込んでいる。