営業利益は19%減 大日精化工業の4~6月期

2023年08月17日

ゴムタイムス社

 大日精化工業の24年3月期第1四半期の売上高は303億3900万円で前年同期比4・6%減、営業利益は9億3700万円で同19・2%減、経常利益は12億6100万円で同21・4%減、四半期純利益は15億8300万円で同30・1%増となった。
 顔料、繊維用着色剤、プラスチック用着色剤、コンパウンド、顔料分散体、機能性材料などを扱うカラー&ファンクショナルプロダクト事業の売上高は166億5900万円で同6・4%減、営業利益は4億4500万円で同46・9%減となった。情報電子業界向けの顔料及び分散体の売上高が液晶ディスプレイ用途が期初から回復傾向となり、オフィス事務機器用途は引き続き回復が継続した。輸送業界向けのコンパウンド・着色剤は、サプライチェーン上の在庫調整が継続したため低調に推移した。海外は、中国現地法人の家電OA機器向けのコンパウンド・着色剤が低調に推移した。 、
 UV・EBコート剤、ウレタン樹脂、天然物由来高分子などを扱うポリマー&コーティングマテリアル事業の売上高は、59億5000万円で同4・2%減、営業利益は6億7000万円で同1・9%減となった。ウレタン樹脂の売上高は輸送業界向けの在庫調整が一巡し全般的に堅調に推移した一方、産業資材向けの感熱記録用コーティング剤が低調に推移した。
 情報電子業界向けのUVコート剤は、液晶ディスプレイ向けの在庫調整が一巡し好調に推移した。
 グラビアインキ、オフセットインキを扱うグラフィック&プリンティングマテリアル事業の売上高は77億1400万円で同0・8%減、営業損失は1億6700百万円(前年同期は3億6900万円の損失)と損失が縮小した。包装業界向けのグラビアインキは、飲料ラベル用途が堅調に推移した一方、インフレによる値上げ影響により、 食料品向け軟包装用途が低調に推移した。オフセットインキは、需要減少により低調に推移した。
 通期の連結業績予想は、売上高が1280億円で前期比4・9%増、営業利益が52億円で同97・3%増、経常利益が56億円で同66・0%増、当期純利益が43億円で同114・2%増を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー