日本ゼオンは8月10日、CVCを運営する子会社Zeon Venturesを通じ、拡張性が高く、コスト競争力の高いグリーン水素電解技術を開発する米国スタートアップのVerdagy社に投資したことを発表した。同社は、今回の投資と並行してVerdagy社との協業の可能性を検討していく。
Verdagy社は、革新的な電解槽技術を用いたグリーン水素製造を通じて産業分野の脱炭素化への貢献を目指している。また、Verdagy社が開発したアニオン交換膜を用いた先進的なアルカリ電解槽モジュール(eDynamic)は、再生可能エネルギーの価格変動に応じて柔軟にグリーン水素生産量の調整ができるため、グリーン水素を最適な価格で製造することを可能とするソリューションであり、産業分野への実装が期待される。
今後同社は、Verdagy社と共に、電解槽技術を用いたグリーン水素製造装置の化学プラントへの実装可能性を検討する。
同社は、持続可能な社会への貢献と社会にとってなくてはならない製品・サービスの提供を目指し、今後も、重点4分野(「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」)でスタートアップへ投資するとともに成長を支援し、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。
2023年08月21日