日本は国内・アジア向け販売回復 ニチリンの1~6月期

2023年08月18日

ゴムタイムス社

  ニチリンの23年12月期第2四半期決算は、売上高は338億5900万円で前年同期比15・0%増、営業利益は43億9400万円で同63・1%増、経常利益は53億6500万円で同38・6%増、四半期純利益は30億300万円で同43・1%増となった。
 地域別では、日本の売上高が167億8700万円で同10・0%増、営業利益は15億3600万円で同28・6%増となった。半導体等部品の供給改善による国内およびアジア向けを中心とした販売回復や円安に伴う外貨建て売上高の増加があった。
 北米の売上高が63億7600万円で同27・6%増、営業利益は5億7800万円(同1000万円)となった。北米市場は、個人消費の回復や半導体等部品の供給改善となった。また、人手不足と人件費の上昇への対応として一部生産を日本、アジアへ移管し、物流費が低下となった。
 中国の売上高は58億7900万円で同0・5%減、営業利益は6億8500万円で同28・0%増となった。EV車需要が加速する中、日系自動車メーカーのガソリン車販売が低迷した影響を受けた。また、上海等でロックダウンの影響を受けたが昨年から改善した。
 アジアの売上高は105億8800万円で同20・6%増、営業利益は15億3800万円で同14・9%増となった。半導体等部品の供給不足による顧客での生産調整が改善傾向となった。
 欧州の売上高は32億円で同31・4%増、営業利益は3800万円(前年同期は1億2400万円の損失)となった。
 23年12月期通期の連結業績予想は、売上高が680億円で前期比6・0%増、営業利益が82億円で同6・8%増、経常利益が84億円で同0・6%減、当期純利益が46億で同0・5%増を見込んでいる。

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