藤倉コンポジットの24年3月期第1四半期決算は、売上高が93億500万円で前年同期比3・4%減、営業利益は10億7800万円で5・4%減、経常利益は12億2400万円で同18・2%減、四半期純利益は8億8000万円で同26・4%減となった。
産業用資材の売上高は51億3200万円で同10・0%減、営業利益は6300万円で同73・1%減となった。工業用品部門は、半主要顧客の生産は一部回復基調にあるが、顧客の流通在庫過多の影響により、同社の受注に結び付いておらず、稼働率が低下し、営業損失となった。制御機器部門は医療市場は堅調に推移した。半導体、液晶市場は海外向け製品の増産等好材料も見られたが、引続き低調に推移し、減収減益となった。
引布加工品の売上高は12億3200万円で同3・0%増、営業利益は3900万円で同24・5%減となった。引布部門は一般ゴム引布の建材用製品や電気・電子分野向けの部材などが好調に推移したが、原材料費やエネルギー費などの高騰の販売価格への転嫁が追いつかず、増収減益となった。印刷材料部門は、国内と米国で事業撤退発表後に受注増加となったが、原材料費やエネルギー費などの高騰の販売価格への転嫁が追いつかず、増収減益となった。加工品部門は、航空機用の救命設備が受注減少となったが、海外向け舶用品が好調に推移し、増収増益となった。
スポーツ用品の売上高は28億5600万円で同期比8・2%増、営業利益は11億2300万円で同15・0%増となった。
24年3月期通期業績予想は売上高は399億円で前期比1・9%減、営業利益は41億円で同7・5%減、経常利益は42億円で同18・4%減、当期純利益は34億円で同13・9%減を見込んでいる。
2023年08月18日